新しいプラットホームとRXマイコン

今まで作ってきたGadgetBaseプリント基板は取り敢えず、すべてのデバイスの動作を確認し、一応の終了としました。

ドライバを作っていると、「ここはこうしたほうがよかったな」というところがいくつも出てきて新たなプラットホームの検討を開始していました。

今度のプラットホームはH8/3069では少々重いIOだったUSBホストコントローラを外して、LANコントローラ(RTL8019AS)とMP3デコーダLSI(VS1053b)を使ったインターネットラジオの動作を目指しています。

LANはTCP/IPプロトコルスタックの出来がまだまだなのですが、VS1053bを使ったMP3、AACファイルの再生が出来るようにはなりました。しかしビットレートが256Kbps位のAACファイルの再生で、ほとんどのCPUパワーを使い切っている感じです。H8/3069の限界が見えてきた感じでした。このままプリント基板を作るよりもっとパワーのあるCPUを検討したほうが良いかと思った矢先に秋月電子からルネサスエレクトロニクスの新マイコン「RXマイコン」が単品発売されました。

雑誌インターフェースの2011年5月号にもRX62N基板が付録で付いてきており、個人的にはかなり有望なマイコンです。

惜しいことに秋月電子で販売しているRXマイコン(R5F56218BDFP)はLANコントローラと、SDRAMコントローラが付いていないタイプでした。(インタフェースの付録ボードのR5F562N7BDFBはLAN、SDRAMコントローラ付きです。)

それにしても、100MHzで165DMIPSの処理能力、USBやSPI、RTC等の豊富なインタフェースはかなり魅力です。パッケージサイズも100ピンLQFPで、十分手でハンダ付けできるサイズです。

ただし、まだ新しいアーキテクチャであるがゆえにgccのサポートがまだまだな感じです。KPITでgnu関連のツールがサポートされているようですがユーザ登録が必要だったり、ちょっと敷居が高い感じです。いずれTOPPERSやuClinux等のオープンソースのOSも移植されると思いますが、まずはオープンでフリーな開発環境が欲しいところです。

やっぱりLAN、SDRAMコントローラ付きのR5F562N7BDFBも秋月電子で発売してほしいなぁ。