2003年02月 一覧

ハセガワ 1/72 F-4EJ改スーパーファントム

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F-4EJ改の原型機は初飛行が1958年であり、すでに40年以上の歳月がたっています。航空自衛隊での配備もすでに30年以上たっており、戦闘機とし ては非常に長寿となりました。これほど長年にわたって使用されたのも大型機ゆえの搭載量の多さと、現在でも十分に通用するパワーがある為です。航空自衛隊 のF-4EJ改は「改」とあるように、大規模な改修が施されており、爆撃、対艦ミサイルの運用が可能になっています。

キットは2001年度に行われた戦技競技会の那覇の302飛行隊の物ですが、今回は通常の状態に作りました。戦技競技会は毎年行われる航空自衛隊の部隊対抗の競技会で、各部隊の特別なマーキングが施された機体が参加します。

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数多いF-4の派生機と共通化するためと思われますが、非常に多くのパーツで構成されています。モールドは非常に良いのですが、パーツの合いはいまいちで完成までにずいぶん時間がかかりました。

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計器類はデカール表現な為、立体感に乏しいですが、シートの出来は非常にいいと思います。上下分割の主翼は深く埋まってしまうため、マスキングテープで裏打ちしています。

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分割の多いパーツと、合いの悪さのためこの状態まで組み立てるのにずいぶん時間がかかりました。迷彩塗装は境界線がはっきりしたぼかしに見えるため、マスキングで行いました。淵をわずかに浮かして細かいぼかしを狙います。

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エンジンノズル周りもパネルごとの微妙な質感の違いを表現するために、マスキングと塗装を繰り返します。ラインが複雑なため、かなり面倒でした。

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実機は非常に長く使用されている機体の為か、パネルラインはかなり汚れているようです。少量の黒や、白を混ぜた機体色で汚れや、退色した感じを表現してみました。

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脚格納庫周りはかなり煤けています。これらも薄めたフラットブラック吹きつけ書き込んでいます。また、いつもの様にレドームのライトニングアレスターを伸ばしランナーで再現しています。ピトー管も真鍮線で作り直しています。

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猛烈に細かいデカールが大量に付いてきます。もうこれは気力の勝負です。足回りのパーツも多く、接着面積が少ないため、固定するのに苦労しました。

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実機の写真を見る限り、かなり汚れているようなので、フラットブラックをメインにエアブラシであちこち汚してみました。

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作成は苦労も多いですが、キットの出来は非常に良いと思います。おそらく今まで作ったキットの中で一番時間がかかっていると思われます。完成まで3ヶ月近くかかりました。


フジミ 1/76 陸上自衛隊90式戦車

IMG_1364今まで航空自衛隊機を中心に作成していましたが、AFVにもチャレンジしてみました。思えば戦車のプロモデルを作るのは小学生の時に作ったタミヤ1/35 ドイツ軍4号戦車J型(?だったと思う、H型かも?)以来、二十数年ぶりです。今まで中心に作ってきた1/72スケールとほぼ同等のスケールなので作って 並べてみたいと言うのが、製作の動機でもあります。

90式戦車は陸上自衛隊の最新式戦車です。配備開始から既に10年以上が経過していますが、電子化の進んだ各種照準機、世界でもまだ採用例の少ない自動装填装置を搭載した120mm滑腔砲、複合装甲等、世界でも一級の性能を持つと言われています。

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当然ながら航空機とはまったく異なるわけで、正直どう作って良いか分かりません(^^;。キャタピラもタミヤのキットなどのようにやわらかい素材ではないので、塗装と接着の手順で悩みそうです。

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とりあえず接着してサーフェーサを吹きました。継ぎ目の処理は航空機より楽かも知れません。

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何も考えずに迷彩塗装をエアブラシで直接書き込みました。実車両の迷彩はあまりぼかしは入っていないのが正解のようです。

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作成中に機銃の銃身を折ってしまいました。仕方がないので0.5mの真鋳線で作り直しました。銃身は丈夫になった上、シャープになりました。(^^;

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タミヤカラーのフラットブラックで墨入れをしてから、タンやデザートイエローで、キャタピラ周りを汚してみました。戦車の塗装、汚しはまだ研究が足りないようです。

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1/72のF-15と並べてみると、戦車はかなり小さく見えます。それでも90式戦車は50tもの重量があり、F-15の13tよりはるかに重いのです。


ハセガワ 1/72 三菱 A6M2 零式艦上戦闘機21型

IMG_1360旧日本帝国海軍のエースパイロット、坂井三郎の著書「大空のサムライ」は、現用機しか作っていなかった私が大戦機を作るきっかけとなった本です。氏につい てはネット上でも非常に多くの情報がありますので、ここでの説明は省略します。今回作成した機体番号「V-128」は坂井三郎のラバウル航空隊時代の搭乗 機です。ガダルカナルで2機撃墜しながらも被弾し、右目の視力を失う重症を負いながら、1000Kmにも及ぶ帰路を4時間半かけて奇跡的に帰還した時の機 体です。坂井三郎氏は一昨年前に他界されましたが、この21型を数多い零戦のバリエーションの中でも最も高く評価していました。

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本キットはパッケージにも「サムライ」と記載されており、明らかに「大空のサムライ」をモチーフにしたものです。本の冒頭は、まさに先ほど説明した、ガダルカナルでの被弾のシーンから始まります。

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正直、大戦機はどう作って良いのかよく分からなかったため、とりあえず説明書通りに作ります。作っていた当時はろくに資料も集めていなかったので、今思うと照準機くらいは工作しても良かったかもしれません。

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問題はこのキャノピーです。かなり小さく、窓枠が多いためマスキングは大変です。筆塗りのほうが楽だったかもしれませんがマスキングテープを、張っては大きさを調整、を繰り返しました。四角でない窓枠はマスキングゾルを塗りました。

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キャノピーは機体内部色を予め塗ってから接着しました。この後、サーフェーサを塗ってから機体色を塗りました。

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脚室の青竹色は後から塗りました。マスキングが楽なため、機体色を先に塗ってから脚室を塗っています。

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墨入れは、ミディアムグレーにしました。この後いつもの現用機のように水性フラットクリアでコートしています。黒に水性フラットクリアをコートすると白っぽくなるため、エンジンカウルの接着前に行いました。
それから苦労して貼ったキャノピーのマスキングをはがします。キャノピーのマスキングを剥がすのはいつもワクワクします。

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現用機とまったく同じように作ってしまったため、綺麗な零戦になってしまいました。やはり大戦機は汚れているほうが雰囲気が出ますね。21型のグレーの汚 れはどう塗って良いか悩むところです。稼動時のカラー写真など存在しないため、この辺はモデラーの想像力が問われる所なのでしょう。