今までミリタリー物ばかり作っていましたが、今回は何故?か自動車です。大ヒットしたマツダのオープンスポーツカー ユーノスロードスターです。
いつもお世話になっているJ氏の奥様、Rさんが所有していたユーノスロードスターを再現してみました。このロードスターはすでにRさんのところには無いのですが、個人的に思い出深い車でした。
実車はエアロパーツや数々のチューニングが施されているため、可能な限り再現を試みています。エアロパーツはエポキシパテを盛って作っています。フロントスポイラーの穴はパテ硬化後、リューターで穴を開けています。
リアスポイラーもすべてエポキシパテをコネコネして作っています。雰囲気だけで、かなりいい加減に作ったのですが、ボディーに合わせると中々良い感じになりました。本当にこのような形状だったのか不明です。(^^;
今回最大の難関であるホイールは自作することにしました。Rさん所有のロードスターのホイールは、前と後ろとで違うデザインなのです。と言うわけで2種類作らなければなりません。
取りあえず、オリジナルのホイールから型を取って、複製することにしました。今回は「型思い」という物を使ってみました。これはお湯で柔らかくして、型を取るころが出来る優れものです。しかし果たして旨く行くのでしょうか?(^^;
こんな感じで雄型と雌型を作ります。型が硬化した後、ポリパテを流しこみます。(本格的にやるならば、シリコンゴムで型を採って、レジンを流すところなのでしょうが、それらはかなり高価なので低予算でやるならこれが良いのかも知れません。)
これで出来た複製ホイールのディスク面を切り取り、新たなディスクを作成します。これは、プラ板で作りました。本当はもっと複雑な形状をしているのですが、今の私の技術ではこれが限界です。
ディスク無しのホイールを4個と、ディスク2種類2組を更に複製します。文にすると簡単そうなのですが、やはりポリパテが旨く流れ込まなかったりして、何 度も失敗しています。成功率は50%位でしょうか?(^^;軸は、プラ材を接着していますが強度を確保するために真鍮線を埋め込んでいます。
ランナーからシフトノブを削り出しています。柄は0.8mmの真鍮線です。
ハンドルもMOMOの物に交換されているので、オリジナルのハンドルを削り込んで再現しました。真ん中のクラクションボタンはプラ棒を薄くスライスしたも のを貼り付けています。本当は真ん中にMOMOの文字が書かれているのですが、このサイズに文字を書くのはあきらめました。(^^;
ボディーは下地にサーフェーサーを塗ってから、インディブルーに少し白を混ぜて塗っています。2000番位のサンドペーパーで研ぎ出しを行っては、更に重 ね塗りをしています。今まで、あまりこのような塗装はやった事が無かったので、研ぎ出し時に下地が出てしまったりしました。特に角の部分は要注意です。重 ね塗りは計3度行っています。最後はタミヤのモデリングワックスで艶を出しています。
エアインテークのフォグランプはクリアランナーから削り出しています。シルバーを塗ってから、フラットブラックを塗っていますが、本当にこんな色だったかは謎です。(^^;
インテリアは、単調にならないようにフラットブラックをベースにジャーマングレー等で部分部分で色合いを変えています。この辺りは解説書は参考程度にして、実車の写真から再現するようにしています。
ディスプレー用の台に固定するために、ねじ穴を開けています。固定用の支柱が少々目立つので、これは後で黒に塗っています。
ラッピングの装飾用のテープを使って、ミラーを再現してみました。思ったより良い感じに仕上がりました。
ナンバープレートはプリンタで印刷したものを貼り付けています。サイドのウィンカーはクリアパーツでは無いため、シルバーを塗った後に、クリアオレンジを厚めに流し込んで、それっぽく仕上げています。
完成まで約1ヶ月ほどでした。完成品は、Rさんに奉納させていただきました。自動車は飛行機に比べると、かなりハイペースで作れます。自分のマイカーも作りたいのですが、残念ながらキットが存在しません。(^^;
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