鬱病体験記


発病確認まで

「鬱病」というものを自己認識したのは、神経科の診察を受けた後でした。症状としては、めまい(立ちくらみのひどいもの)、動悸不順、立てない、目を閉じるとチカチカするというものでした。主治医と20分ほど話をした結果、「鬱状態にある」という診断が下されました。
本人は「鬱」などということは夢にも思わず、内科に行っても拉致があかないというつもり程度で神経科を受信したので、ちょっと驚きでした。
投薬としては「抗鬱剤」や「胃薬」「睡眠薬」等でしたが、効果が現れるのが2週間ほどということですので、診断書もなくその日に診察は終えました。
それまで、このような自覚症状が「鬱病」に結びつく事は考えいなくて、単に「疲れているだけ」とか「風邪」とか思っていました。このような自覚症状は2000年の10月くらいからあり、1〜2週間に一度はありました。歩いて駅まで行くなんて事もできないくらいなので、そのたびにタクシーで帰って、家で寝ていました。


入院まで

最初の診断後、まじめに薬を飲んでいたのですが、めまいなどは収まらず、時には朝立てないこともありました。「鬱病」というのは悪いイメージを持っていたのか、「鬱病」というの意識しすぎて、体が震えたり、不安感、恐怖感を感じるようになっていきました。
私は、プログラムを書くという本業以外に、労働組合の役員もしており、仕事と労組とのバランスに苦労していました。特に、最初に診察を受けたときは、仕事もひと段落したものの、労組の仕事が進んでいない状態にありました。
3回目の診察のときに「入院」という言葉があり、家族と相談するということにし、4回目の診察のときに「入院」を決定しました。
入院の意図は「社会との断絶」にありました。社会、つまり会社に置ける生活や家庭での生活の中にもストレスは常にあり、「環境を変える」というのが最重要事項と思えます。


入院生活

入院生活・・・主治医の指示は「なにもしないでください」でした。血液検査や検便などはありましたが、基本的にはほっとかれます。本も読んではいけないので、朝食事が終わり、薬を飲むと昼の食事まで延々寝ていました。当然午後も寝て、ほぼ一日中寝ている生活を一週間続けていました。睡眠の間に食事と投薬と煙草を吸っていただけです。

深呼吸をすると気が楽になったりすることありますよね?あれができなかったのですが、ふとした弾みで、深呼吸をしたら体の力がスーと消えていくような気がしました。普通だったら、極々当たり前で普通なことなのかもしれないけど、それが妙にうれしかったりしました。

入院2週間目にして、本を読むようなことを許可されましたが、活字が終えなかったり、読む意欲が沸かなかったりと、持っていった本は2冊程度しか読めませんでした。その週の週末には外泊許可が下り、土曜日から日曜日にかけて自宅に帰りました。

2回目の外泊のときには、秋葉原に行ってみました。何か買うということはなかったのですが、人ごみの中をあるいて、自分がどれだけ回復したかを見たかった、というのがあります。3回目の外泊のときは、モバイルギアIIというWindowsCEマシンを求めて、八王子と立川を往復していました。 平日は病院で過ごし生活を3週間ほど続け、週末には自宅に外泊するということを繰り返しました。このころから、だいぶ自信も取り戻し、人ごみの中ではうろたえるという事がなくなってきました。まぁ、いっしょに行ってくれた人のおかげもあると思いますけど・・・。

経過は思ったよりよく、自分でも「気が楽になったな」という自覚が生まれてきました。それを顕著に表すのがYahooのネットオークションへの参加でしょう。以前からモバイルギアIIが欲しくて、しかし買うには高いですし、外泊で自宅に戻るたびにYahooのネットオークションを覗いていました。その甲斐?ありましたよ。モバイルギアIIR430をシグマリオンとほぼ同額で競り落とせました。モバイルギアIIR430の話はまたどこかで・・・。


退院前に

退院は入院してから、ちょうど一ヶ月ででした。退院する直前に会社、組合責任者、主治医、本人とで、退院後のことに話しあうことができました。それは、鬱病の原因は単なる仕事でのストレスではなく、労働組合での仕事が原因と主治医は見ていたようです。
主治医は、その場で初診からの経過を説明し、職場への復帰はいきなりではなく、徐々に慣らす様して欲しいというお願いがありました。特に労働組合については「やめることができますか?」という直球な質問もあり、回答も「辞任」という手がありますという、これまたピッチャー返しもありました。
結局、労働組合の役員を辞任するかは先送りにし、4月くらいから職場に復帰ということで話がまとまりました。このとき、また、肩がかるくなった気がしました。


自宅療養

自宅療養といっても、ほとんど寝てばかりでした。「せっかくの休みなんだから」という気持ちもあるのですが、平日はほとんど寝ていました。
やる気とそれについてこない体と精神力のギャップにずいぶん苦しみました。パソコンの前に座っても、何かしようという気が起きないのです。友達がメールがくれば、返信はしますが、こちらからアクションをとるようなこともなかったと思います。
それでも、少しずつ昼ねの時間は減り、4月より会社に復帰しました。でも、明確な仕事もないですし、どうもやる気今一つです。


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