TFTPブート対応のh8monは秋月電子のH8/3069Fネット対応マイコンLANボードで開発しました。
このボードは完成品と、キット品の2種類があるのですが、完成品は面実装部品をつかったボードになっているのに対し、キット品は挿入型の部品を使っています。
私は写真のようにピンソケットを部品面に実装してブレッドボードと接続して使いたいために、キット品を使っています。(完成品は既にピンヘッダがハンダ付けされているのでこのような使い方が出来ないのです。ピンヘッダ未実装バージョンも発売してほしいなぁ。)
キット品のLANコントローラ(RTL8019AS)のクロックにはセラロックが使われいるのですが、困ったことにセラロックはクロックの精度が悪いため、LANの通信がかなり不安定です。
受信は出来るのですが、送信したパケットが大きくなると(私のボードの場合700バイト位から)受け取り側が受信できなくなります。
これに気づかず、暫くh8monのデバッグに苦労しました。
上の写真のボードはセラロックを外して、下の写真のような水晶発振子のボードを作って取り付けてあります。これで不安定だった通信が素晴らしく安定しました。
上の写真のボードはRS232Cのレベルコンバータ(SP232AEN)の接続をカットし、秋月電子のFT232RL USBシリアル変換モジュールを接続し、更にUSBバスパワーでH8/3069 LANボードを動作出来るようにしています。これで、パソコンさえあればどこでも電源入らずで開発が出来ます。(^^;