2013.12.31
回転マウント開発
2013年も今日で最後ですが、本年度最初のブログ更新です。
いま、こんなもの作っています。
カメラをリモコンで回転させることができるマウントです。
友人からの依頼で開発を始めましたが、開発自体が面白く感じるようになり、試行錯誤のすえ3号機まで辿り着きました。
回路はブレッドボードで動作確認をしています。ブレッドボードのお陰で試行錯誤はかなり楽になりました。
上の写真が開発中のカメラマウントです。マイコンはAVR社のATMEGA328Pを使用しています。
無線でコントローするためにXBeeモジュールを使っています。
ソフト開発にはArduinoを使っています。Arduinoのお陰で開発はかなり楽になったと思います。Arduinoは様々な周辺回路の例や、動作を確認できるサンプルソフトがあり非常に参考になります。先人の方々には感謝です。
上の写真が開発中のコントローラです。マウントと同じくATMEGA328PにXBee無線モジュールが主な構成です。
モータのようなメカ部品を使った工作は初めてなので、カメラを回転させる機構は単純ながら苦労しています。
軸のブレないしっかりとした構造にするためアルミ板でステッピングモータとベアリングのホルダを作成しています。
1号機、2号機は回転軸のブレが大きいため、振動による画像の乱れがかなり激しいものでした。
三号機でかなり改善されましたが、いろんな方が車載動画の振動を軽減するために試行錯誤されているようで、まだまだ課題は多いです。
回転軸はカメラ三脚で使用されている1/4インチネジを6mmΦのアルミ棒から作っています。
マウントのケースはタカチ製のアルミケースを加工して作っています。マウンタ自体もカメラ三脚で固定できるようの1/4インチネジ穴を底面に開けています。
コントローラも市販のタカチのアルミケースを加工して作っています。
電子部品をすべて実装するにはギリギリの大きさで部品のレイアウトは苦労した部分です。
テプラでスイッチの説明文字を貼り付けています。
コントローラは単4電池二本で動作させています。マイコンで電離電圧を監視させてバッテリー容量不足を警告できるように考えていたのですが、ソフトの開発が間に合っておらず、とりあえず液晶表示には電池電圧を表示させています。その他、カメラの角度や動作モードが表示できます。
これは回転マウントとしては三つ目の作品です。完成までおおよそ二ヶ月位かかっていると思います。
下の動画は一番最初に作ったものです。
これは、三日ほどで完成しました。そのうち1日は部品の購入に秋葉原や、ホームセンター巡りに費やした時間です。
一号機はサーボーモータを使った簡単なものでした。ほとんどArduinoの参考回路とサンプルソフトをベースにしています。Arduinoがなければ3日で動作させることは不可能だったと思います。
Arduinoは以前から多少は興味があったのですが、本格的に使ったのは初めてでした。正直、予想を超えて使える環境でした。
現在は4号機を開発中です。今度は電子コンパスと加速度センサを利用して面白い使い方を考えています。
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