2003年01月 一覧

ハセガワ 1/72 F-104J スターファイター

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F-104は世界で初めて速度マッハ2を実現した迎撃戦闘機です。デビュー当時は最後の有人戦闘機と言われていました。F-104は優れた性能を持ってい ましたが、当時はミサイル性能が急激に上がったため有人の戦闘機による戦闘は無くなるのではないかと思われていました。F-104は米国ロッキード社が開 発しましたが、日本の航空自衛隊をはじめヨーロッパで多く採用されました。航空自衛隊では既にF-104は退役しており、飛行する姿を見ることは出来ませ んが、東京近辺では航空自衛隊入間基地の航空公園に展示されています。(現在は展示されていません。)

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比較的作りやすく、筋彫りやモールドも非常に繊細で出来栄えは非常に良いキットです。

コクピットの計器類は細かなモールドにより再現されています。デカールも付属していますが、モールドを削らないと貼るのは難しいため、塗装してみました。スイッチ類の塗装は爪楊枝をつかうと簡単に綺麗に塗装できます。

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胴体はなぜか前後にも分割されています。ここは慎重に接着します。エアインテークは合いがいまいちでした。エアインテーク内は予め塗装してマスキングしておきます。

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下地塗装はクレオスのMr.サーフェーサー1000をレベリング薄め液で2~3倍に薄めたものを使っています。缶の物に比べ、局部的に塗ることも出来るの でお薦めです。サーフェーサの塗装後、微妙なひけや、消えていない継ぎ目が見つかっても、処理後に修正箇所だけにサーフェーサを塗ることが出来るため、厚 く塗りすぎてモールドを甘くすることを防ぐことが出来ます。

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主翼の白は予め、クレオスのMr.ベースホワイト1000を塗装してから、白を塗っています。Mr.ベースホワイト1000は下地の隠ぺい力が非常に高い ため、塗装の皮膜が薄い白塗装が可能です。ただし艶消し白のため、艶ありにするには後から艶有り白を塗装する必要があります。

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エンジン周りの金属色はパネル毎に微妙に素材の違いにより色が異なるため、塗り分けます。ここはF-104キットの最大の見せ場でしょう。入間基地で撮影 したF-104の写真を参考に、スモークグレーや、黒鉄色、焼鉄色を混ぜて、微妙な変化を与えたシルバーを3色作りました。パネルの形状が複雑なため、マ スキングは非常に面倒でした。
焼けた金属色を非常に上手に再現して塗装される方がいらっしゃいますが、どうやって塗装しているのでしょう?クリアオレンジ等を後から少し吹いて、焼けた金属の再現にチャレンジしたのですが、あまり思ったように行かなかったので、やめてしまいました。

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細かい塗装指示が多いため、マスキングを何度も繰り返しました。筆で塗ったほうが早かったかもしれません。

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墨入れは、ベースの色より少し暗い色で行うのが良いと思っています。この辺りは個人の好みや解釈によると思うのですが、金属部分の墨入れはコントラストが 高い方が金属の質感が出ると思います。今回はエンジン周りをフラットブラック、白い主翼はニュートラルグレー、その他機体等はミディアムグレーを使いまし た。

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デカールを貼った後は、水性フラットクリアを吹いて艶を整えています。主翼は艶があるようなのでクレオスの水性クリアを吹きました。この水性クリアは曲者 で、乾燥後も埃が付くと、がっちりくっついてしまいます。皮膜も少し弾力があり、仕上げに使うのはやめたほうが良かったようです。
機体上部にある3箇所の小さな赤い丸は給油孔です。背骨?の給油孔は実際には機体の中心線上ではなく、少し右側にあるのが正解のようです。説明書通りに張ってしまったのは失敗でした。完成まで約1ヶ月かかりました。


ハセガワ1/72 ハリアーGR Mk3

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このキットは実は十数年前に購入して作りかけの状態のまま放置していたのを、完成させたものです。買った当時はハセガワのキットのパネルラインが凸から凹 に変化しはじめた頃と記憶しています。非常にきれいな筋彫りが気に入って発売後すぐに買いました。十年以上も放置していたにもかかわらずデカールは若干台 紙が黄ばんでいた程度でした。きっとこのキットもまさか完成されるとは思っていなかったことでしょう(^^;

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ほとんど機体はほとんど完成していたのでとりあえずサーフェーサーを吹いてみました。筋彫りのシャープさ等は最新のキットに比べても遜色ないと思われます。IMG_1334

 

迷彩塗装はエアブラシで直接描きこみました。実機の塗装はひょっとしたらぼかしは入っていないかもしれません。実機の資料がなかったため、とりあえず良しとしましょう。

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デカールは透明部分が光ってしまう「シルバリング」が発生してしまいました。これはデカールが密着していないため起こってしまう現象です。濃いつや消しの 塗装にデカールを張る場合は注意が必要です。現在は少し濃い目に水に溶いた木工用ボンドを塗ってからデカールを貼って対策しています。

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フラットブラックで墨入れし、いつもの通り水性つや消しクリアでコートしました。戦車のような無骨さがなかなか良い感じです。


ハセガワ 1/72 F-15Jイーグル

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ハセガワのF-15は2種類のキットがありますが、これは新しい方のキットです。十数年前に旧キットを作ったことがあるのですが新キットは旧キットに比べて細部のディティールは格段に良くなっています。しかし、パーツの分割も多いため工作は手間が多くかかりそうです。

F-15Jは航空自衛隊の主力戦闘機です。設計は米国マクドネルダグラス社(現ボーイング社)ですが、F-15Jは三菱で生産していました。現在は生産を 終了しており、航空自衛隊は約200機保有しております。1982年の配備開始からすでに20年経過していますが、現在においてもその能力は世界最強とい われています。大変高価な戦闘機で保有国も米国、日本の他は、イスラエル、サウジアラビアのみです。装備や電子機器の近代化が計画されており、今後も主力 戦闘機として使用される予定です。

コクピットのディティールや、精密な筋彫り等、非常によく出来たキットだと思います。キットには武装が一切入っていないため、今回はアクセサリキットからAAM-3空対空ミサイルと、AAM-4空対空ミサイルを付けてみました。

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部品数は非常に多いです。さらに細かいデカールが100枚以上あります。武装が無いため、別売の「航空自衛隊エアクラフトウェポン」を使います。個人的には戦闘機は武装していた方がカッコいいと思います。

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コックピットは細かな計器類まで精密にモールドされています。パネルのデカールも付属していますが、今回は気合で塗り分けました。

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主翼は付け根の辺りで上下2分割されていますが、そのまま接着すると少し奥に埋まってしまうため、プラバンで裏打ちしました。

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主翼右付け根にある20mmバルカン砲は内部に砲身のモールドまであります。砲身のカバーは機体とともに上下に分割されており、砲身をあらかじめ接着して おかないと機体も接着することが出来ません。ここを先に接着すると継ぎ目の処理や塗装がやり辛くなるため思い切って切り離しました。仕上げ後に接着してい ます。

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エアブレーキは開状態も選択できますが、地上に待機しているときは開いていることはめったに無いそうです。エアブレーキのヒンジの部分は実機で少し細く なっていますが、キットでは表現されていません。そのため瞬間接着剤で一旦エアブレーキ付け根の筋彫りを埋めてから実機同様の形状に彫りなおしています。

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エンジン周りは金属色なのですが、素材の違いから微妙に色が異なります。実機写真を参考に、シルバーや黒鉄色、焼鉄色、スモークグレーを混色して、パネルの違いを表現しました。

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F-15も配備から地道に改修されていますがライトニングアレスター(レドームに放射状に付けられた細い帯状のモールド)も改修によって付けられました。キットにはモールドが無いため、伸ばしランナーで表現してみました。

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機体の迷彩塗装はマスキングは行わず、新たに購入したタミヤスーパーファインエアブラシで直接書き込みました。繊細なぼかし塗装が出来ます。このスケールの航空機を塗装する方にはお勧めです。

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実機写真を参考に汚れをエアブラシで書き込みます。パネルラインに沿って煤けた感じを表現してみました。全体の墨入れはミディアムグレーで行いました。稼動部分は少し強調するためフラットブラックで墨入れしています。

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機体にはいたる所に細かな注意書きか書かれていますが、これらもデカールが付属します。正直膨大な数です。これらを貼るだけで一週間ほどかかりました。デカールを貼り終えた後は、水性フラットクリアで艶を均一に整えています。

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実機写真をみると、パネルライン周辺が白っぽくなっています。これは痛んだ塗装部分を新たに塗りなおした跡です。これもエアブラシで書き込んでみました。実際はもっと色の差がはっきりしていると思いますが、ここは好みでバランスをとりました。
後で気が付いたのですが左の写真の機首左にあるひょうたん型のモールドは航空自衛隊のF-15には無いそうです。この状態から消すのは困難なので放置しました。(^^;
エンジンノズルは複雑な形状を再現するために放射状に7分割されています。これを綺麗な円に接着するのはかなり大変です。このキットの最大の難点でしょう。

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HUDのガラスはキットのものは厚すぎると感じたので0.2mmの透明プラ板で作成しています。実機の写真では2枚に見えるので、そのようにしてみました。
キットにはAAM-4を固定する輪状の装置が付いていますがうまく固定できないため、これもプラ板で作成しました。固定強度を確保するため真鋳線を埋め込んでいます。

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日の丸のデカールが妙に明るい気がします。ここは塗装のほうが良かったかもしれません。
全体的にパーツの合いはよくないため、修正に時間がかかりましたが、良く出来たキットだと思います。完成まで約2ヶ月かかりました。


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