フランスの軽戦車 ホッチキス H39(Hotchkiss H39) は、第二次世界大戦初期に使用された軽戦車で、主にフランス陸軍によって運用されました。
今回紹介するのは2025年5月に発売されたタミヤ 1/35 フランス軽戦車 H39です。フランス戦車のキットは初めて紹介すると思います。本キットはフランス陸軍仕様と、ドイツ軍仕様を選択して組み立てることができます。ドイツ軍仕様はキューポラやアイドラーホイールの形状がフランス仕様とは異なりっており、両方のパーツが含まれています。今回はフランス陸軍仕様で作成しました。
車体下部のパーツ構成です。H39は非常にコンパクトで1/48スケールキットに近いサイズ感です。
ギアカーバーのパーツ構成です。ドライブスプロケットはポリキャップで固定するタミヤ標準的な構成です。
サスペンションのパーツ構成です。プロントサスペンションはフランス軍仕様とドイツ軍仕様の2種類のパーツが含まれています。
ホイールとサスペンションを仮組みして履帯の組み立てを行いました。
履帯もタミヤキットの標準的な構成で、ホイール周りが個別のパーツになっています。
履帯を分離して塗装したかったので、履帯とホイールはこの時点では接着せず、取り外しています。
車体上部のパーツ構成です。いくつかのハッチは別パーツになっています。
ジャッキベースと排気管のパーツ構成です。
スコップやツルハシなどの細かなパーツ構成です。
H39は車体後部にテールスキッドと呼ばれる、主に塹壕を超えるときに使用するソリ状の装置が取り付けられています。
テールスキッドを組み立てている状態です。
テールスキッドを取り付けた状態です。テールスキッドは初期の戦車に多く見られる装備でしたが、戦車の走行性能の向上と共に装備されなくなってきたようです。
牽引用チェーンは金属パーツで再現されています。
チェーンの末端はプラパーツで再現されています。
主砲のパーツ構成です。主砲はポリキャップで固定されており、組み立て後も稼働することができます。
砲塔パーツの内部はフラットホワイトの塗装が指示されていますので、組み立て前に塗装しました。
砲塔上部のキューポラと後部ハッチのパーツ構成です。キューポラはドイツ軍仕様のパーツも同梱されており、左右に扉が開閉するようになっています。開いたハッチ用への搭載出来るドイツ戦車兵のパーツも同梱されています。
37mm SA38戦車砲を組み立てた状態です。戦車砲は後部の造形も再現されており、後部ハッチを開けば構造を鑑賞することができます。
砲塔を組み立てている状態です。
車体はこの状態で塗装に入りました。
戦車兵のフィギュアが一体付属します。戦車兵のパーツ構成です。
近年のタミヤキットフィギュアのクオリティーは非常に素晴らしく、本キットのフィギュアも素晴らしい造形です。
フィギュアにサーフェーサーを吹いた状態です。スカーフがおしゃれですね。
車体にサーフェーサーを吹いた状態です。
車体下部と履帯を塗装した状態です。
この状態からホイールと履帯を取り付けてマスキングテープでマスクしました。
車体上部は指定色のオリーブグリーンをベースにハイライトになる部分はダークイエローを混ぜて明るくしたもので塗装しています。
車体上部の基本色を塗装した状態です。
迷彩塗装はエアブラシでフリーハンドで書き込んできます。
迷彩塗装と細かなパーツを塗装した状態です。
この状態でデカールを貼りました。
ジャーマングレーとハルレッドをスポンジで塗装ハゲやサビを塗装しました。
車体下部はクレオスのウェザリングペーストで汚しを塗装しています。
車体上部はクレオスのウェザリングカラー、フェイスグリーンでフィルタリング塗装を行いました。
タミヤの墨入れ塗料でパネルライン等に墨入れを行っています。
フィギュアを塗装している状態です。
チェーンを取り付けた状態です。
タミヤのウェザリングマスターで細かなパーツのドライブラシや砂埃を塗装しました。フランス戦車は丸っこくて可愛い感じがしますよね(^^
フィギュアの大きさと比較すると、H39はかなりコンパクトなことが分かります。
1940年6月、ドイツの「フランス電撃戦」によってフランスは降伏しました。この戦役で、ドイツ軍は数千両ものフランス戦車をほぼ無傷で鹵獲しました。H39軽戦車は、当時の戦車としては比較的装甲が厚く信頼性が高かったため、ドイツ軍によって無線機やキューポラハッチを追加され使用されることになりました。
本キットは非常にコンパクトな車体ですが1/35スケールのこともあり、細部の表現は非常に緻密です。タミヤらしい組み立てやすさを考慮したパーツ構成で、多くの方におすすめできるキットだと思います。ドイツ軍仕様も作成することが出来るのでもう一度作りたくなるキットです。
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