タミヤ 1/48 グラマン FM-1 ワイルドキャット/マートレットMk.V

タミヤ 傑作機シリーズ ワイルドキャット マートレットMk V 61126

タミヤ 傑作機シリーズ ワイルドキャット マートレットMk V

グラマン FM-1 ワイルドキャットは、第二次世界大戦中にアメリカ海軍および海兵隊で運用された戦闘機です。FM-1はワイルドキャットの派生型であり、F4F ワイルドキャットの改良版とされています。マートレットMk.VはFM-1の英国給与型になります。

今回紹介するのは2023年12月に発売されたタミヤ 1/48 グラマン FM-1 ワイルドキャット/マートレットMk.Vです。

本キットは同社より1994年に発売された1/48 グラマン F4F-4 ワイルドキャットの金型を改修して開発されたそうです。ベースは30年前のキットですが、現在の水準で見ても全く遜色がないと感じられます。

コックピットのパーツ構成です。情報量は十分だと思います。

主翼のランナーです。この写真では分かりづらいのですが、凸表現のリベットが本キットの魅力だと思います。

組み立て説明書ではコックピット内部色はXF-5:2+XF-8:1の混色が指定されていますが、この色はクレオスの351番ジンク・クロメイト タイプIに相当します。

計器盤のメーターはデカールが用意されています。

計器盤にデカールを貼った状態です。

コックピットは胴体に接着する前に、スミ入れとドライブラシで仕上げています。

ワイルドキャットは胴体下部に下方観測窓があるのが特徴です。これはクリアパーツで再現されているのですが、塗装用のマスクシールが付属しています。

エンジン周りのパーツ構成です。プロペラはポリキャップで固定されています。

サーフェーサーはグレーを使用しました。

無骨な凸リベット表現が最高です。

主脚のパーツ構成ですワイルドキャットの主脚は他の戦闘機には見られない独特の構造をしていると思います。

主翼下部に取り付けられる58ガロン落下タンクのパーツ構成です。

風防も塗装用のマスクシールが付属します。前部風防は複雑な形状をしているので専用のマスクシールの付属は非常に助かります。

パイロットのフィギュアも付属します。

新パーツとして追加されたもので、近年のタミヤ製品と同様に非常に精細な表現です。

期待の退色表現のために、パネルラインには予めフラットブラックを塗装しています。

パネルラインのフラットブラックを気持ち残した状態で機体色を塗装しています。本キットは箱絵のイギリス海軍仕様のほか、アメリカ海軍仕様2種類の塗装ガイドとデカールが付属します。今回はアメリカ海軍仕様を選択しました。

機体の塗装は下面のインシグニアホワイト以外はクレオスの塗料で行いました。機体の3色迷彩塗装は組み立て説明書ではスプレー缶塗料で指示されているのですが、エアブラシで塗装したいので以下の瓶入り塗料に置き換えました。

タミヤAS-20インシグニアホワイト:タミヤLP-35

タミヤAS-19インターミディエイトブルー:クレオス366インターミディエートブルー

タミヤAS-8ネービーブルー:クレオス365グロスシーブルー

主脚のタイヤパーツはホイールが分割されているため、塗装の塗り分けは楽です。

基本塗装を終えた状態です。

タミヤの墨入れ塗料で墨入れを行った状態です。主翼裏面の情報量が凄いです。(^^

この状態でデカールを貼ります。

凸リベットにデカールをなじませるため、マークフィットを使います。デカールはかなり丈夫なので、マークフィットは強力なスーパーハードを使いました。

パイロットフィギュアを塗装した状態です。

細かなデカール指示もキット原寸大の説明書で指示されており親切です。

エンジンカウルを接着する前にエンジンを記念撮影しておきます。(^^

エンジンハッチや主翼上部の弾薬装填用ハッチなど、頻繁に開閉しそうな部分は塗装ハゲを書き込んで見ました。

アンテナ線に釣り用テグスを使って追加してみました。

デカールを貼った上からも墨入れ塗料でリベットの凹凸を強調しています。

エンジンの排気汚れもエアブラシで書き込んでみました。

ワイルドキャットは太平洋戦線などで活躍し、特に日本との戦闘において重要な役割を果たしました。その中でも、ミッドウェー海戦などでの戦果が知られています。

本キットはワイルドキャットの無骨なイメージが凸リベット表現と非常にマッチしていると感じました。細部の表現の緻密さやパーツの組立精度も高く、近年のタミヤのクオリティーを維持しています。アメリカ海軍機の塗装もクレオスから発売されている専用色塗料を使えば調色無しで塗装できるので手軽に作れるキットだと思います。

コメント

  1. funahide より:

    いかにも量産優先、エンジンの馬力で黙らせる感のあるフォルムですね。