タミヤ(TAMIYA) 1/72 ウォーバードコレクションシリーズ No.93 ロッキード マーチン F-35B ライトニングII プラモデル 60793
F-35BライトニングIIは、ロッキード・マーティン社が開発した第5世代のステルス戦闘機であり、F-35シリーズ(A/B/C)の中で短距離離陸・垂直着陸(STOVL)能力を持つバージョンです。
今回紹介するキットは、タミヤ 1/72 ウォーバードコレクションシリーズ No.93 ロッキード マーチン F-35B ライトニングII です。本キットは以前に紹介したタミヤイタレリの1/72 ロッキード マーチン F-35B ライトニングIIとは異なり、2024年8月に発売された、タミヤ開発の新キットです。
以前、タミヤ1/48スケールF-35AライトニングIIの作例も紹介しましたが、本キットは1/72ながら1/48スケール並みの情報量です。タミヤからは1/48スケールのF-35Bも2023年9月に発売されています。
コクピットのパーツ構成です。側面の操作パネルまで詳細なディティールです。
機首下部の前脚格納庫のパーツ構成です。 右のファンは垂直方向のリフトファンのダクト部分です。
エアインテークのパーツ構成です。
ウェポンベイとエンジンノズル付け根のパーツ構成です。ウェポンベイ内部のモールドも詳細です。
コックピットの各パネルはデカールがあります。
コックピット周辺や、機体上部のファン周りはあらかじめ塗装しています。
ウェポンベイや前脚格納庫内部もあらかじめ塗装しています。ウェポンベイ内部の塗装は同社の1/48キット度同様に詳細に指示されています。
ここまで組み立ててから、機体上部と下部を張り合わせることができます。
後部エンジンノズルのハッチ部分です。本キットはノズルを下方向に曲げているため、開いた状態になります。
噴射口を下90度に向けた状態のエンジンダクト部分です。F-35Bは「リフトファン+可変ノズルシステム」により、短距離離陸・垂直着陸を実現しています。
エンジンノズルも多くのパーツで精密に再現されています。
主脚のパーツ構成です。主脚付け根は接着部分を大きく取っており、高い強度で接着することができます。主脚、前脚は駐機状態とホバリング状態の2種類のパーツが含まれています。今回はホバリング状態を選択しました。
主脚ドアとローポスト(姿勢制御用の噴射口)ドアのパーツ構成です。これも接着部分が大きく取ってあり、高い精度と強度で接着することができます。
リフトファン下部ドアのパーツ構成です。
ウェポンベイドアのパーツ構成です。開く部分が盛り沢山です。(^^
ウェポンベイにはAIM-120C対空ミサイルを格納できます。
水平尾翼のパーツ構成です。
垂直尾翼のパーツ構成です。
ミサイルランチャーが付属します。ランチャーにはAIM-9Xサイドワインダー空対空ミサイルを搭載できます。
射出シートのパーツ構成です。
パイロットフィギュアもつきます。今回はホバリング状態を再現するため、パイロットを乗せます。
機体上面の補助エアインテークのパーツ構成です。ホバリング状態で開きます。
リフトファンの上部ドアのパーツ構成です。
キャノピーはクリアオレンジ+クリアイエローを塗装しています。組立説明書には特に指示はなかったのですが、実機の写真ではステルスコーティングにより金色っぽく見えるのを再現していました。ちょっと色が濃かったかもしれません。(^^;
パイロットと射出シートを塗装した状態です。前面パネルはデカールが付属します。
キャノピーフレーム塗装用のマスキングシールが付属します。
機首下部のEOTS(電子光学照準システム)の透明部分用にもマスキングシールが付属します。いたせりつくせりです。(^^
各部ハッチをマスキングして全体の塗装に入りました。
サーフェーサーはグレーを使用しています。
パネルラインはあらかじめフラットブラックを塗装しておきます。
タミヤから(ほぼ)F-35シリーズの専用色であるLP-85カモフラージュグレイとLP-85ミディアムエアーグレイが発売されました。以前の作例ではこの塗料はまだ発売されておらず、別の塗料を混色して作成していたので、非常に塗装は楽になりました。
細かな部分はマスキングを駆使して塗り分けています。
下地のパネルラインのフラットブラックは、気持ち残して塗料を塗り重ねています。
エンジンノズルの塗装を終えた状態です。パイプ類のモールドも細かく塗り分け指示がされています。
エンジンノズルを組み立てた状態です。
ホバリング状態展示用のスタンドが付属します。機体との固定はネジ止め式で強度を稼いでいます。
細かなパーツを塗り分けた状態です。
デカールも多めです。機体の塗装はF-35Bを運用している各国から5種類選択できます。航空自衛隊のものはまだありません。(^^;
ダークグレーで墨入れを行ってからデカールを貼り付けました。デカールの指示はカラーのキットと同スケールの説明書がつきます。
細かいデカールが多く、思ったより作業に時間がかかりました。
AIX-9XとAIM-120Cにも多くのデカールがつきます。
デーカール貼付け後、各パーツの接着を行いました。
ウェポンベイ内部のAIM-120Cとドアも取り付け角度がピタリと決まるように、巧みなパーツ分割になっています。
コックピット内のパーツとリフトファン上部ドア、補助エアインテークドアを取り付けた状態です。
キャノピーも内部のフレームが別パーツになっています。
ホバリング状態を再現するため、キャノピーは締めた状態で取り付けます。
スタンドに乗せて完成です。
F-35Bは日本の航空自衛隊も2025年度に導入予定で、2024年には海上自衛隊の大型護衛艦「かが」による発着運輸試験も実施されました。
今回でF-35シリーズのキット紹介は4作目になりましたが、最新のキットだけあり細部の情報量は非常に多く、見どころ満載のキットだと感じました。ハッチ類はほとんど開いた状態のためパーツも多く作成には時間がかかりますが、巧みなパーツ分割により正確に取り付け位置が合わさるようになっています。取付強度も高く、ストレスなく組み立てが進みます。本キット用の専用塗料も発売されており、多くの方におすすめできるキットだと思いました。
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