タミヤ 1/48 ドイツIII号戦車L型

III号戦車は第二次世界大戦中に活躍したドイツ陸軍の中戦車です。III号戦車は戦局の変化によりA型からN型まで能力をアップデートし、第二次世界大戦の中期までの主力でしたが大戦の後半は、より大型のIV号戦車等に主力の座を譲ることになります。

今回紹介するキットはタミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズのIII号戦車L型になります。本シリーズでは現在のところL型とN型がキット化されています。本キットは2006年に発売されました。

シャーシのパーツはダイキャスト製です。手にとって見るとかなり重量があります。

シャーシ側面の脱出用ハッチは、接着位置決め用のパーツが付いています。(21の刻印があるパーツです)

正確な位置にパーツを接着することができます。

履帯周りから、組み立てていきます。

転輪は車軸に両面テープを挟んで仮止めにして、塗装時に履帯とともに取り外しています。

車体のパーツ構成です。

車体はシャーシと2箇所のネジ止めで固定するようになっています。ネジはパネルの下に隠れるようになっています。

砲塔周りのパーツ構成です。

砲の組み立て中の状態です。砲塔のハッチは別パーツになっているます。

この状態まで組み立てて塗装に入りました。

サーフェーサーはグレーにして、パネルラインや影の部分に下地としてNATOブラックを塗っています。

キットの塗装例ではダークイエローも作れるのですが、今回はジャーマングレーの車体にしてみました。

模型的なデフォルメとして陰影を強調するために、日の当たる部分にはフラットホワイトを混ぜたジャーマングレーを塗装しています。個人的にはかなり大胆にコントラストを強調したつもりなのですが、写真ではあまりわからないですね。(^^;

レッドブラウンやハルレッドで、錆を塗っています。リベットはスカイグレーで明るくしてみました。

マフラーは錆びた部分をガイアノーツのエナメル塗料、赤サビを塗った後にウェザリングパステルのオレンジをまぶしてみました。

車体全体に、クレオスのMr.ウェザリングカラー、シェードブルーを塗ってみました。

転輪周りはクレオスのMr.ウェザリングカラー、スティンブラウンを塗ってみました。

泥汚れをクレオスのMr.ウェザリングペーストを何色かをこすりつけています。

車体をシャシーに取り付けています。2箇所の取り付けネジはハッチの下になっています。

油絵の具でフィルタリングしました。この後、エナメル溶剤を含ませた筆で適度に絵の具を伸ばしていきます。

更に、薄っすら被った砂埃を再現するためにクレオスのMr.ウェザリングカラー、サンディーウォッシュを塗っています。

エンジン廻りはガイアノーツのエナメル塗料、オイルを塗ってみました。

このキットには搭乗員等のフィギュアがついていません。そこで、タミヤ1/48ミニタリーミニチュアシリーズのNo.102、WWII ドイツ歩兵セットから歩兵を随伴させてみます。このキットには10人のドイツ歩兵が付きます。ちなみにこのシリーズのNo.101は「イギリス主力戦車 チャレンジャー2 イラク戦仕様」なのですが、この記事を執筆中の現在ではまだ発売されていません。(^^;

このキットの開発は3Dスキャン技術を使っているそうです。服のシワなど非常にリアルな仕上がりです。どんなポーズのフィギュアも全体的な佇まいがとても自然な感じです。

今回はこの3人をIII号戦車に随伴させることにしました。先に服を塗って、マスキング後に顔を塗ったのですが、はやり顔の塗装を先にすべきでした。マスキングが面倒な事になっています。(^^;

説明書の塗装指示通りに塗装した状態です。

影を暗くしたり、ドライブラシでエッジを明るくしたり模型的な演出を加えます。

フィギュアを並べるとIII号戦車がかなりコンパクトな車体なのがわかります。

ダイソーの100円コレクションボックスにピッタリ収まります。

III号戦車とIV号戦車はほぼ同時期に開発されていますが、それぞれ異なる運用目的で設計されています。(開発当初はIII号戦車が主力でIV号戦車が支援目的だったそうです。)以前に、本シリーズのIV号戦車J型の作例を紹介しましたが、戦局の変化から開発当初の予想とは異なる進化を遂げたことが模型製作を通じで感じることができた気がします。

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