今回紹介する多用途装輪車は、通称ハンヴィーと呼ばれるアメリカ軍の高機動多用途装輪車両です。高機動多用途装輪車両は英語で「High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle」なのですが、略して”HMMWV”となります。1985年から配備が始まり、1991年の湾岸戦争には大量に投入されました。
今回紹介するキットはタミヤの1/48ミニタリーミニチュアシリーズのハンヴィーです。本キットは2010年に発売されました。
シャシーやサスペンション周りは多くのパーツで複雑な造形が再現されています。
ボディーは左右側面が分離パーツになっています。
シートが別パーツになっています。
コンソール、ハンドルとフロントガラス周りのパーツ構成です。
組み立てるとこんな感じです。中央に無線機が搭載されます。
4枚のドアも別パーツになっているのでドアを開けた状態も再現できます。
ルーフのパーツ構成です。火器のマウントは回転させることができます。
組み立てるとこんな感じです。ガンナーを乗せるため上部の扉は開けた状態にします。
ボンネットのパーツ構成です。写真には写っていませんがフロントライトは透明パーツで再現されています。
Mk.19グレネードランチャーのパーツ構成です。武装はM60機関銃も選択できます。
Mk.19グレネードランチャーを組み立てた状態です。
ルーフの上にスモークディスチャージャー(発煙弾発射機)も搭載できます。
フィギュアにドライバーとガンナーが付きます。
ここまで組み立てて塗装に入りました。
シャシー周りはマスキングしてエアブラシ塗装で大雑把に塗り分けて細かな部分を筆で塗装しています。かなり細かい部分まで塗装指示されているところが良いです。
この情報量の多さが最高です。(^^
ボディーは内装から塗装します。
内装は、ウェザリングカラーのブラックでフィルタリングや、ウェザリングパステルでエッジをドライブラシで明るくしてからマスキングして全体を塗装しました。窓ガラスは透明パーツがあるのですが、これは塗装後に取り付けました。
ルーフは仮止め状態で塗装しました。
ボディーの塗装は説明書ではTS-46(ライトサンド)の缶スプレーなのですが、互換色であるラッカー塗料、LP-30(ライトサンド)をエアブラシで塗装しました。
基本塗装が終わった状態です。
フィギュアは肌色を先にエアブラシで塗装後に、ダイソーの粘着タックで肌色部分をマスキングして、服装やヘルメットを塗ってみました。かなり効率よく塗り分けができたと思います。
迷彩服の塗り分けはかなり複雑なパターンになっています。特徴的な小石がついているようなパターンはスケール的には大きすぎるのですが、まあ、雰囲気ということで…(^^;
ドライバーはちゃんとハンドルを握れます。(^^;
車体全体にタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンでフィルタリングしました。タミヤウェザリングパステルEをドライブラシ的にエッジのハイライトに使っています。細かなディティール強調にドライブラシの技法がよく使われますが、ドライブラシ塗料にはウェザリングパステルEが非常に使いやすいと思います。
タイヤは少し、クレオスのウェザリングペーストで汚してみました。
1992年にハンヴィーの民間仕様であるハマーが発売されました。ハマーの発売は当時映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーの働きかけによるものだそうです。ハマーは2006年まで販売されていました。
本キットはタミヤらしい、足回り等のあまり見えない所へのディティールに対するこだわりが感じられます。キットを作りながら実車の構造が分かってくるのが楽しいです。完成まで1週間ほどでした。
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