M1A2エイブラムスはアメリカ陸軍、海兵隊の主力戦車で1980年代から採用されているM1シリーズの最新版になります。現在の戦車では最大級の大きさで戦闘車両では珍しい強力なガスタービンエンジンを採用しています。先代のM1A1は湾岸戦争でも活躍しました。
タミヤの1/48ミリタリーミニチュアシリーズは、これまでの戦車模型スケールの定番であった1/35から、少し小さめの1/48スケールのシリーズとして2003年からラインナップが開始されました。多くの飛行機模型で採用されている1/48スケールと同等なため、発売当初は非常に気になるシリーズでした。現在ではラインナップも充実してきており、100種類に迫ろうとしています。本サイトでは今まで1/76、1/72の小スケールの戦車を紹介していましたが、今回初めて1/48スケールを作ってみました。
本体内部に重りの鉄板を固定できるようになっています。模型を手に持った時の重量感が良い感じです。
履帯はプラの分割整形です。戦車模型はすべてのパーツを接着後に塗装する方が多いようですが、飛行機メインの自分としては全部接着するのは抵抗があり、塗装の工程を考えるとここまでの接着後に塗装にないるのが無難と考えました。仮組みで履帯のみ接着してから取り外しています。
取っ手など、肉抜きされていない部分を何箇所か真鍮線に置き換えています。
こんな感じです。1/72 スケールではちょっと難しいディティールアップも1/48なら楽勝ですね。(^^;
後ろのフックも真鍮線に置き換えました。
ここまで接着してから塗装に入ることにしました。
塗装に下地はクレオスのサーフェイサーのマホガニー色を使いました。
搭乗員も付きます。1/48ですが非常に解像度の高い造形だと思います。
今回初めてタミヤがラッカー塗料を発売していることを知りました。今までタミヤの塗料といえば、エナメル系とアクリル系の塗料でしたが、2017年からラッカー系も登場しました。クレオスのラッカー系塗料と混色も可能なようです。
説明書の塗装指示はアクリル塗料ですが、タミヤのWebサイトで公開されているラッカー塗料互換表から、LP-30ライトサンドを塗装しました。
立体感を強調するために ライトサンドに少しオレンジを混ぜて影になる部分を暗くしています。ハイライト部分は白を混色して明るくしてみました。
砂漠の強い日差しを浴びているっぽくなった気がします。(^^;
墨入れをダークブラウンとブラックで行なっています。ボルトは少し明るい色で塗装しました。
おおよその塗装が完了してから組み立てています。
実車は角などに塗装剥がれや、錆が出ているようなのでジャーマングレーやレッドブラウンでチッピング塗装をしました。全体の汚れや煤けは油絵の具で書き込みました。
アンテナも真鍮線で追加しました。後方のスリットはガスタービンエンジンの排気でほとんど真っ黒になっているようです。
F2と書かれているパネルは味方識別のためのものだそうです。
塗装剥がれや錆は軽めに入れました。
今回1/48スケールの戦車模型を初めて作ってみましたが、手頃なサイズ感でありながら緻密なディティールが楽しめて個人的には非常に良いシリーズだと思いました。プラモデルの黎明期から存在する1/35スケールに比べると種類は少ないですが、人気車種を抑えており今後のラインナップの充実が楽しみです。
1/48スケールのミリタリーキットは、今のところタミヤ以外のメーカーはあまり出していないようですが、国内のメーカーも参入して欲しいですね。昔、バンダイが1/48スケールの戦車模型を販売していた記憶があったのですが、Webで調べたところ過去に機甲師団シリーズとして第2次世界大戦の戦車シリーズを発売していたようです。何度か再販されたことがあったようですが現在は入手困難な状態です。
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