タミヤ 1/35 アメリカ駆逐戦車 M36

アメリカ駆逐戦車 M36は、第二次世界大戦後期に投入されたアメリカ陸軍の戦車駆逐車(Tank Destroyer)です。主に重装甲ドイツ戦車に対抗するために設計されました。従来のM10(76mm砲)ではドイツのタイガーI、パンターなどの重・中戦車に苦戦していたため、M36は90mm M3砲が搭載されました。

今回紹介するのは2025年8月に発売されたタミヤ 1/35 アメリカ駆逐戦車 M36 です。

車体下部のパーツは各面毎に分割されています。

車体下部を組み立てた状態です。

フロントのパーツを取り付けた状態です。

リアのディファレンシャルカバーを取り付けた状態です。

リアのディフレクターや牽引フックなど小物パーツを取り付けた状態です。

サスペンションのパーツ構成です。

6組作りますが、4種類あり、それぞれ微妙に形状が異なります。間違えたパーツの組み合わせでは噛み合わないようにパーツ形状に工夫がされています。

ドライブスプロケットとアイドラーホイールのパーツ構成です。ポリキャップの大きさがそれぞれ異なります。

塗装のしやすさを考慮して、接着はせず仮止めの状態にしています。

この状態で履帯を組み立てています。

履帯もホイールやサスペンションと接着せず、仮止めにしています。このあと履帯を分解して塗装しています。

オープントップの戦車のため、車体内部もパーツ化されています。

車体上部に取り付けます。砲塔の上部から除くと見ることができます。

スポンソンのパーツ構成です。

車体内部は組み立てる前に塗装します。サーフェーサーを塗った状態です。

車体上部の細かなパーツを取り付けていきます。

燃料、冷却水の注入カバーを取り付けています。

グローサーのパーツ構成です。

フロントライトのレンズはクリアパーツになっています。写真はレンズ部分をマスキングゾルで保護しています。マスキングゾルは塗装後に剥がします。

車体後部にはハンマーやスコップなどが取り付けられます。

砲塔内部のパーツ構成です。

車体内部は緻密に再現されています。細かなパーツが大量にあり作りごたえ満点です。

砲塔下部のパーツ構成です。右のシートは塗装後に取り付けました。

砲塔上部の右側部分です。これも細かなパーツで内部が緻密に再現されています。

砲塔上部の左側部分です。

方投稿部の砲弾ラックのパーツ構成です。

ここまで組み立てて塗装しました。

砲尾のパーツ構成です。組み立て途中の写真は省略しましたが、これも非常に多くのパーツで再現されています。

砲身のパーツ構成です。ドイツ戦車パンターの前面装甲(80mm/55°)は、M10では近距離以外ほぼ歯が立ちませんが、M36の90mm砲なら中距離でも撃破可能でした。

カウンターウェイトのパーツ構成です。砲塔後部に取り付けられます。

M2重機関銃のパーツ構成です。これも写真は省略しましたが多くのパーツで構成されています。

砲塔、砲身、カウンターウェイトの構成です。ここまで組み立てて内部を塗装後に組み立てました。

ワイヤーロープのパーツ構成です。パーツが紐で構成されているものより組み立てしやすいです。

戦車兵が一体付属します。

素晴らしい造形です。近年のタミヤフィギュアのクオリティーです。

弾薬庫も4つ付属します。

砲弾も弾頭付きと弾頭無しのものがそれぞれ4つ付属します。

鞄やマット類も付属します。アメリカ戦車には必須のパーツですよね(^^;

ここまで組み立ててサーフェイサーを塗りました。

パネルラインや影になりそうな部分はあらかじめフラットブラックを塗っています。

塗装した履帯です。履帯は車体に組み立ててから筆で塗り分ける方法も良いのですが、この方が楽な気がしています。

砲塔内部を塗装している状態です。

スポンソンを塗装している状態です。

本体の塗装を行う前に、車体内部をウェザリングしています。

砲塔内部の細かな部分は筆で塗り分けています。

塗装後組み立てて、ウェザリングしています。

砲尾を塗装した状態です。左の赤い消化器はラベルがデカールで再現されています。

砲弾ラックカバーです。これはファスナーで固定できるようです。布の質感も非常にリアルです。

砲弾ラックカバーを接着した状態です。

砲塔を組み立てている状態です。

車体上部を塗装している状態です。側面の上部は少し明るくしてグラデーションにしています。

砲塔は上部の開口部をマスキングして塗装しました。

塗装したM2重機関銃です。

基本塗装を終えた状態です。

この状態でデカールを貼っています。

小物類もデカールが付きます。

戦車兵の基本塗装を終えた状態です。その後影を塗装したりウェザリングを行っています。

車体に塗装ハゲや錆を書き込んでいます。

クレオスのMr.ウェザリングカラー フェイスグリーンでフィルタリングを行いました。

更にMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュで車体に付着した砂埃を表現しています。

履帯やホイールをクレオスのMr.ウェザリングペースト マッドレッドやマッドイエローでウェザリングしています。

履帯周りを組み立てて、ウェザリング加減を調整しています。

フィギュアや小物類の陰影を筆で塗装しています。

タミヤのウェザリングマスターでドライブラシの要領でハイライトを塗装しています。

給油口付近のオイル汚れを専用塗装で再現しています。

鞄類は組立説明書通り砲塔横に接着しました。

1943~44年にかけてドイツ戦車の装甲が厚くなり、M10では不足してきたため、M36は火力強化版として緊急投入されました。重装甲のドイツ戦車への対抗手段として決定的な活躍 をしました。M36は第二次大戦後も退役せず、朝鮮戦争でも活躍しました。

本キットはオープントップ戦車内部の詳細まで再現されており、砲塔内部は非常に見ごたえが有ります。その分工作の手間はかかりますが、私のような「内部のメカ」が好きな方にはおすすめしたいキットです。

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