M8自走榴弾砲は第2次世界大戦中に活躍したアメリカの自走砲です。(戦車と自走砲の区別は色々な説がありますが、戦車は戦車砲に対抗できる装甲を持つことに対し、自走砲は砲を自走出来るようにしたものであって防御は戦車に対して劣るものであるようです。)
本キットはタミヤの1/48スケールミリタリーシリーズの104番目のもので、2023年2月に発売されました。戦車模型は1/35スケールがよく知られるサイズですが1/48スケールは少し小さ目で飛行機模型でもよく採用されるスケールであることから、個人的に気に入っています。
本シリーズではおなじみの、手に持ったときの重量感を演出するおもりが付属します。
車体を組み立てたている状態です。オープントップの車両なので車内の床がパーツ化されています。
履帯はホイール周りが個々のパーツを連結して組み立てるようになっています。
ホイールと履帯はこの段階では接着せず、履帯を組み立ててから塗装のために一度取り外しています。
スコップなどの小物類のパーツ構成です。
主砲のパーツ構成です。オープントップの車両は主砲の砲塔以外のメカが見れるのが良いですね。
主砲内部を組み立てた状態です。
砲塔を組み立てている状態です。砲塔内部のディティールも緻密です。
砲塔のフックを掛ける部分は穴が省力されているので、ピンバイスで穴を開けてみました。
ここまで組み立てて、塗装に入りました。サーフェーサーはグレーにしました。
フィギュアも緻密な造形で1/48スケールとは思えないほどです。
基本塗装を行っているところです。基本はオリーブドラブなのですが、若干イエローを混ぜて色調を明るくしています。
ここまで塗装してデカールを貼りました。
クレオスのウェザリングカラーのシェードブルーを全体に薄くフィルター塗装しました。オリーブドラブやカーキ色のフィルターにこの色はマッチしていると思います。
クレオスのウェザリングペーストのマッドイエローとマッドレッドで足回りをウェザリングしています。クレオスのウェザリングペーストは泥汚れの質感がとてもリアルで気に入っています。
タミヤのウェザリングマスターシリーズを使って砂埃や煤けた感じを出しています。
フィギュアを塗装した状態です。ブラウン系の墨入れ塗装とウェザリングマスターでハイライトを入れるだけでも、かなりリアル感が出ます。
フィギュアと比べてもかなり小さめの車体であることがわかります。フィギュアを立たせるための足場はエポキシパテで作りました。
主砲のメカが見えるところがオープントップ車両の魅力ですね。
M8自走榴弾砲はM5軽戦車をベースに開発されたそうです。重量は16tとかなり軽量です。M8はヨーロッパ戦西部線の他、太平洋戦争でも使用されました。
本キットもタミヤのクオリティーを維持しており、緻密なディティールでありながら組立てやすいキットだと感じました。小さな車体なのでサクッと作れる分、ウェザリング塗装をあれこれ試行錯誤するのも楽しいと思います。
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