スヤタ 1/48 ロシア軍 T-90A 主力戦車

T-90A戦車はロシア連邦が1992年から正式採用されたT-90戦車の最新型で2004年から導入されています。総重量46.5tと現代の戦車としてはかなり小型軽量ですが主砲は125mm滑腔砲であり、西側諸国の戦車では標準的な120mm滑腔砲より大口径になっています。

個人的にタミヤの1/48スケール戦車は、手頃なサイズが気に入っていたため好んで作成していましたが、タミヤ以外のメーカーからも同スケールの戦車キットの新製品が発売されました。スヤタというメーカーはこれまで知らなかったのですが、中国の比較的新しいメーカーのようです。本キットはT-90A戦車の他に、ロシアのTiger装甲車が同梱されています。今回の投稿はT-90Aの作例を紹介します。

組立説明書はTiger装甲車の組み立ても含まれていることもあるのですが、ボリュームのある内容になっています。これまで紹介してきた1/48スケールの戦車のキットの中でも、かなりパーツ数は多いです。

車体はこんな感じです。西側の戦車とは明らかに設計が違う感じです。

サスペンションにも(謎の?)リンク機構があります。姿勢制御の為のものでしょうか。

車体先頭にはドーザーブレードのようなものがついています。

ロシア戦車っぽく丸太も付きます。

全体的に細かなモールドが盛りだくさんです。

ロシア戦車っぽく、増加燃料タンクもあります。継ぎ目が目立つのでパテで修正しています。

キューポラについている機銃も精密感のあるディティールです。

主砲はおびただしい数のパーツで構成されています。組立時間の大半が主砲にかかっていますが、このメカメカしさがたまりません。(^^

組み立てはこのくらいで塗装に入りました。いつも通り履帯は接着せずに仮組み状態です。

サーフェイサーはグレーにしました。造形の鑑賞にはこの状態でもいいかもしれません。(^^;

裏面がまっ平らでないのが新鮮な感じです。

転輪の塗装用にプラバンに丸い穴を切り抜いたものをマスキングとして使いました。いつもはホイールを先に塗ってからマスキングしてゴム部分を塗っていましたが、今回は逆の手順にしてみました。こっちのほうが作業効率は合理的かもしれません。(^^;

説明書の塗装はAMMO社製の塗料(MIG)で指示されていますが、タミヤアクリルカラーで似たような色で塗装することにしました。主観ですがXF-51、XF-69、XF-88が近そうです。影になりそうな部分と装甲のつなぎ目になりそうな部分を予めフラットブラックで塗っています。

塗装パターンは何種類か例が説明されているのですが3色迷彩にしました。エアブラシでフリーハンドで書き込んでいます。車体後部の牽引ロープは銅線(ヨリ線)で再現されていますが、写真はまだ固定していません。

迷彩塗装が終わった状態です。やっぱり、ぼかしが少し大きい気がしますが気にしません。(^^;

ウォッシングはタミヤスミ入れ塗料のダークブラウンにしました。

足回りの泥汚れをMr.ウエザリングカラーのグレイッシュブラウンとMr.ウエザリングペーストのマッドレッドで塗装してみました。主観ですがロシアの泥汚れは赤っぽいイメージです。(^^;

Mr.ウエザリングカラーのグランドブラウンで色味に変化をつけてみました。少し湿った感じと乾いた感じを塗り分けられます。

油絵の具でフィルタリングをしました。

M1A2や10式と比べても、車高はかなり低いです。

大量についている装置が独特の雰囲気を醸し出しています。

説明書の塗装指示がかなりアバウトなので、ネットで紹介されている作例や、実車写真を参考に、細かな部分を塗り分けています。

思えば初めてロシア(旧ソビエト連邦)の戦車キットを作ってみました。ネットで参考になりそうな資料を漁ってみましたが、やはり西側の車両に比べると集められる情報は少ない感じがしました。

タミヤの1/48スケールミリタリーミニチュアシリーズも最近100作目を超えましたが、このような海外のメーカーからも同スケールのキットが発売されて個人的には嬉しい限りです。他のメーカの参入も期待したいところです。(^^

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