コメット巡航戦車は第2次世界大戦末期の1944年に登場したイギリスの戦車です。イギリス陸軍では1958年まで運用されました。
今回紹介するキットは2022年11月に発売されたタミヤ 1/35 イギリス巡航戦車 コメットです。
車体のパーツ構成です。各面ごとに分割されています。
車体を組み立てた状態です。
サスペンションが、どの様な構造になっているのかが分かります。
車体全面と機銃のパーツ構成です。機銃の銃身は稼働できるようになっています。
車体上面のパーツを接着した状態です。
車体後部のエンジンカバーのパーツ構成です。
車体のパーツを組み立てた状態です。
転輪の数は少なめなです。転輪の組み立ては単調な作業になりがちなのでちょっと助かります。(^^;
履帯は分割式になっています。履帯の塗装作業のしやすさを考えて、転輪と車体は接着せず組み立てています。
転輪は小さく切った両面テープで仮止めしました。塗装のために一旦取り外しています。
フェンダーのパーツ構成です。
フェンダーを車体接着してしまうと転輪と履帯を組み立てることができなくなるため、フェンダーは塗装後に接着することにしました。
車体前部の牽引ワイヤーはプラスチックのパーツで再現されています。
車体後部を組み立てた状態です。
砲塔も、各面が分割されたパーツ分割になっています。
砲塔組み立て中。
主砲の77mm砲です。主砲の付け根は布になっているので、接着前に塗装したほうが良かったです。
ここまで組み立てて塗装に入りました。下地塗装のサーフェーサーはグレーを選択しました。履帯のフェンダーはこの時点では接着していません。
フィギュアが2体付きます。非常に見応えのある造形です。
パネルラインや影になりそうな部分に予めブラックを塗装しています。
影の部分のブラックが若干残る程度に基本色のダークグリーンXF-61を塗装しています。ハイライトになりそうな部分はフラットイエローを混ぜて明るくしたダークグリーンを塗装しています。
砲塔付け根のカバーは布製なので色が異なります。これは接着前に塗装したほうが楽だと思います。
基本塗装と細かな塗装を終えてから、デカールを貼りました。
レッドブラウンで錆を書き込んでいます。塗装が剥げて鉄が露出した感じをジャーマングレーで書き込んでいます。これは小さくちぎったスポンジを使っています。スポンジにつけた塗料はキッチンペーパー等でなるべく落として、(僅かに残った塗料を)こすりつける感じで塗っています。
Mr.ウェザリングカラーのシェードブルーを全体に薄く塗っています。この色のフィルタリング効果はグリーン系の塗装に合うと思います。
車体側面はクレオスのウエザリングペースト マッドイエローをベースにウェザリングを行い、マッドレッドで変化をつけています。
転輪は薄めたマッドイエローを塗っています。
ある程度ウェザリング塗装を行ったあとに、転輪と履帯を車体に取り付けました。このあと、ウェザリングパステルで汚しに変化をつけています。
フェンダーを取り付けたあと、薄めたMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュを全体に塗って、土埃が付着した感じを出しています。
2体のフィギュアの基本塗装を終えた状態です。
影の部分を暗めに塗装しています。
近年のタミヤのフィギュアは非常に造形が良く出来ていると思います。
服の皺や顔の表情など、とてもリアルな感じです。
フィギュアは車体に乗せるととても自然でマッチしたポーズです。フィギュアや車体全体にタミヤのウェザリングマスターEで、ドライブラシの要領でエッジを明るくしています。
このセットの3色はとても汎用性が高く、戦車模型に限らず色々使えるのでおすすめです。
コメットは運用開始からまもなく第2次世界大戦が終結したため実戦で活躍する機会は多くはありませんでしたが、運用部隊からの評価は高かったようです。コメットのイギリス陸軍退役後はアイルランドやミャンマーなどへ売却され、ミャンマーでは2007年まで使用されたそうです。
最近(2022年11月)に発売された新金型の製品だけあって、パーツの精度や組み立てやすさは素晴らしいです。パテが必要な部分はまったくなく、組み立ては本当にスムーズでした。これまで作成(紹介)した第2次世界大戦時の戦車はドイツ、アメリカ、ソ連のものでしたが今回、初めてイギリス戦車を作成しました。戦車にも各国の工業技術やデザインの特色が感じられるところが面白く、模型製作の魅力だと思います。
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