T-34は第二次世界大戦中に活躍したソビエト連邦の戦車です。T-34-85は初期型であるT-34-76の主砲を76.2mmから88mmへ強化したものです。T-34はソビエト連邦を含め40カ国で採用されており、第二次世界大戦後も様々な派生型登場しました。T-34総生産数は8万4000両以上であり第二次世界大戦中の戦車では最大数を誇ります。
タミヤの1/48ミニタリーミニチュアシリーズのNo.99である本キットは2021年に発売されました。
本シリーズではおなじみのウェイト(おもり)がついています。シリーズの初期はシャーシがダイキャスト製が多かったのですが、近年のキットは鉄製のおもりを固定する方式になっています。
ロシア(ソビエト)戦車らしく転輪は大きめですね。
転輪は接着せず仮止めにして、履帯のみを接着しています。転輪の仮止めは細く切ったマスキングテープを転輪の軸に貼り付けて固定しました。
履帯の接着が固定してから、ばらして塗装しています。
マフラー周りはこんなパーツ構成です。
車体前面部です。ドイツ戦車に比べるとあっさりした感じかな?
予備燃料タンクのパーツ構成です。
砲塔のパーツ構成です。鋳造(溶かした鉄を鋳型に流し込んで製造する手法)生産独特の表面のザラザラ感がリアルです。
ワイヤーロープは付属の紐を切り取ってフックを接着します。
ここまで組み立てて塗装に入りました。
サーフェーサーはグレーにしました。
下地塗装として、影になる部分をフラットブラックで塗っています。中間色にダークシーグレーを塗ってすこしグラデーションにしてみました。
ロシア戦車のグリーンはクレオスから4種類ほど出ています。タミヤの指定色はTS-28なのですが、互換表ではLP-29に相当するようです。試し塗りではLP-29(オリーブドラブ2)はクレオスの512番にかなり近い感じでした。
結局LP-29で塗ってみました。ハイライト部分はLP-55を混ぜて明るくした塗料を塗っています。
ウエザリング塗装に入る前にデカールを貼っています。
転輪の泥汚れはタミヤのスミ入れ塗料ダークブラウンを塗ってから、クレオスのウェザリングパステルをふりかけてみました。泥というよりは、かなり土っぽい感じになります。
車体の砂埃汚れにクレオスのMr.ウエザリングカラー、サンディウォッシュを使ってみました。平筆でドバっと塗ってみたので、ちょっとやりすぎた感があったのですが、乾燥するとそうでもなくなります。(^^;
マフラー周辺のスス汚れをクレオスのウェザリングパステル、チャコールブラックを使ってみました。このような汚れは、今までエアブラシでフラットブラックを使っていたのですが、パステルのほうが実感がありますね。
戦車長のフィギュアが付きます。
筆塗りの後、フラットブラックの服に、タミヤのウェザリングマスターEのグレーでドライブラシをかけています。
本キットはこれまで紹介した1/48ミリタリーミニチュアシリーズの中でも、特に組み立てが楽に感じました。(転輪が少ないことが大きいかも(^^;)単色塗装なので、その分ウェザリング塗装を楽しむのに最適なキットだと思います。
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