ナースホルンは第二次世界大戦中、ドイツ陸軍で使用された対戦車自走砲です。ナースホルンはIII号戦車とIV号戦車のシャーシを組み合わせた車体に、強力な88mm砲を搭載しています。
タミヤの1/48ミニタリーミニチュアシリーズの記念すべき100作目がナースホルンとして2021年11月に発売されました。
本シリーズでおなじみの「重り」は2枚の鉄板で構成されています。
車体は各面毎にパーツ化されています。
足回りはIV号戦車なので、転輪は多めです。
履帯はプラパーツの分離型です。転輪周りの履帯は1ピース毎に分離されています。これらは予め流し込み接着剤で接着し、接着が固まる前に転輪にくっつけておきました。転輪と履帯は塗装後に接着しています。
砲塔内部の前の方のパーツです。
車体前部のパーツです。
とりあえず、車体はこんな感じです。
履帯の接着が固まったら取り外して塗装しています。
砲塔の組み立て中です。手前の箱は砲弾ラックです。同社の1/35スケールのナースホルンは砲弾ラックの蓋を開けて、格納されている砲弾を見ることができるのですが、1/48ではこのあたりは省略されていました。
砲塔の装甲は厚さ10mmだそうです。これは戦車の砲弾を防御できる厚さではないので、火力を生かしたアウトレンジ戦法が基本的な運用になります。
砲塔後部の乗車扉は別パーツになっていますが、左右の分離はされていません。
オープントップなので上部の装甲はありません。
本キットの最大の魅力である砲塔のディティールは非常に良いと思います。
88mm PaK43/1対戦車砲の全長は本体よりも長いです。
こういうメカ部分を見ることができるのがオープントップの魅力だと思います。(^^
砲塔前部のパーツです。ワイヤーとジャッキ、照明は別パーツになっています。
ここまで接着して塗装に入りました。下地塗装はマホガニー色のサーフェーサーを使いました。
今回は冬季迷彩にするので特に陰影を意識した塗装はせず、普通にダークイエローを塗っています。
転輪は丸く切り取ったマスキングテープで黒いゴム部分を塗り分けました。
この転輪だけでも予備を含めて18個もあるのでちょっと飽きる作業です。(^^;
基本塗装が終わった状態です。
ここから冬季迷彩の白を塗っていくのですが、一応元の迷彩塗装を塗っておきました。パターンはネット上の図面などを参考にしていますが、冬季迷彩塗装後はほとんど見えなくなると思うので、大体の雰囲気で塗っています。(^^;
砲塔内も汚し塗装をしておきました。
冬季の雪の中での運用なので、履帯がどのように汚れるのかはよくわからなかったのですが、ネット上の多くの作例では黒っぽい汚れが多いようです。とりあえずクレオスのMr.ウェザリングペースト、マッドブラウンを使ってみました。
冬季迷彩の白は、チョークや石灰を使っていたようです。実車の写真でもかなり塗装が剥げ落ちているので、これを表現するためにヘアスプレー方式(という名称で良いのか不明ですが)で塗装してみます。ヘアスプレーを紙コップなどに入れて、エアブラシで冬季迷彩の部分に予め塗っておきます。
その後、フラットホワイトを塗って水を含んだ筆などでこすると塗装をリアルに剥がすことができます。
砲塔は一部回転できるので先に冬季迷彩を施してから接着しました。この時点でデカールも貼りました。
下地の迷彩塗装がうっすら分かる程度にフラットホワイトを塗ってみました。
筆でこすって冬季迷彩を落としていきます。
結構楽しい作業で、ついやりすぎてしまいます。(^^;
車長のフィギュアも付きます。
フラットホワイトを塗ってタミヤのスミ入れ塗料、ライトグレーで墨入れしました。
全体的に、軽くタミヤのスミ入れ塗料、ブラックを塗って雨だれ的な表現を入れてみました。
個人的には主砲の複雑な造形が魅力の車体です。ヘアスプレー技法による冬季迷彩の塗装も、簡単にリアルな表現ができるので、本キットを作成する方には是非チャレンジしてほしいと思いました。
コメント
例のお店に素組みのものが展示されていたので、取り換えて展示したいですね。
コメントありがとうございます。(何故かスパムフィルタに引っかかっていました )もう、完成品の置き場所がなくなってきたので、どこか展示してくれそうなところがあればウェルカムです。この程度の作品で良ければですが…(^^;