ハセガワ 1/72 航空自衛隊 F-86D セイバードッグ

ハセガワ 1/72 航空自衛隊 F-86D セイバードッグ

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by SimpleImageLink

F-86D セイバードッグは、アメリカのノースアメリカン社が開発した全天候迎撃戦闘機で、朝鮮戦争で有名になったF-86セイバー戦闘機をベースにした派生型です。

F-86Dはソ連の爆撃機に対する迎撃用に開発され、機首に大型のレドームを備え、AN/APG-37レーダーを搭載しています。地上のSAGE管制システムと連動して迎撃を行う近代的な仕組みを採用しました。

今回紹介するのは「ハセガワ 1/72 航空自衛隊 F-86D セイバードッグ」です。本キットは2023年10月にパッケージイラストが刷新されました。

コックピットのパーツ構成です。ディティールはあっさりめですが十分な情報量です。

機体のパーツ構成です。パネルラインのスジボリもシャープで十分な情報量です。

主翼のパーツ構成です。

2つの増加燃料タンクがつきます。尾翼の形状が特徴的です。

シートベルトは細長く切った釣り用鉛板を使って追加しました。

コックピットのパネル類はデカールで表現されています。

従来のF-86が機関砲や機銃を搭載していたのに対し、F-86Dは機関砲を廃止し、機首下の「ロケットパック」に収納された 2.75インチFFARロケット弾24発 を一斉発射する方式を採用しました。爆撃機編隊を一撃で殲滅するコンセプトでした。

機種にはオモリを乗せるように指示されています。オモリには釣り用のオモリを使用しました。

機体を張り合わせた状態です。分割部分はパテで隙間を埋めています。

パテで盛った部分を紙やすりで整えて主翼を取り付けた状態です。

特に裏面の主翼付け根部分は段差ができるので、パテで修正しました。

機首部分の突起物は別パーツになっているので、貼り合わせ部分のパテ埋めをしてから取り付けました。

キャノピーをマスキングした状態です。

キャノピー前部はあらかじめ接着してから機体内部色を塗装しています。

下地塗装のサーフェイサーはブラックを使用しました。金属色の塗装には黒が良いと思います。

塗装後の金属感を強調するために、コンパウンドである程度艶が出るまで磨きました。

機体のパネルによっては金属感が異なるため、幾つかの金属色塗料で塗り分けました。色味の違いをネットの写真等で確認し、おおよその雰囲気で塗装色を選択しています。(^^;

下地塗装が黒だと金属感が増します。

マスキングを駆使して、パネルごとに塗り分けました。金属色は3種類使用しました。

機首部分は金属色の塗装を終えてから塗装しています。

思ったよりマスキングによる塗り分けに時間がかかりました。

基本塗装を終えた状態です。

この状態からデカールを貼りました。コーションマークがそれなりに多く、全て貼り終えるとかなりの情報量です。

デカールを貼り終えた状態です。デカールは5種類から選択できます。今回は北海道千歳基地の第2航空団、第103飛行隊所属機を選択しました。

パネルラインはタミヤの墨入れ塗料のブラックを使用しました。フィルタリングも兼ねて墨入れ後の塗料のはみ出した部分はあまりきれいに拭き取らないようにしています。エナメル溶剤を含ませた大きめの平筆で全体の汚れが微妙に残る感じで作業しました。

日本では航空自衛隊で運用されましたが、運用は比較的短期間(1958~1967年頃)で終了し、後継の F-104J スターファイター に防空任務を引き継ぎました。

本キットは1996年に最初のパッケージが発売されたようです。すでに30年近く前のキットで現在のきっとと比べると多少古さは感じますが、十分なクオリティーだと思います。パーツ数もあまり多くなく、比較的手軽に作れるキットでした。パケージイラストも素晴らしく、航空自衛隊機をコレクションしている方にはお勧めしたいキットです。

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