タミヤ 1/35 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット

M18ヘルキャットは第二次世界大戦で活躍したアメリカの対戦車自走砲(駆逐戦車)です。17.7tの軽量な重量に優れたサスペンションとの組み合わせで当時の戦車としては最高速の時速80Kmの速度を誇ります。

本キットは2022年1月にタミヤから発売されました。発売直後に購入し作成を始めたのですが、やっと完成しましたので作例を紹介します。

M-18はオープントップの車両なので、砲塔上部から見える室内が再現されています。

室内の機器のディティールも細かく再現されています。

サスペンションの構造もかなり複雑なことが分かります。

転輪をつけると、このあたりの構造は殆ど見えなくなるのですが精密に再現されているようです。中のメカ好きには嬉しい仕様です。(^^

ドライブスプロケットのパーツです。

アイドラーホイールとドライブスプロケットは、開口されている部分を再現するために巧みにパーツ分割されています。

車内に装備された砲弾も再現されています。

車内のパーツは接着後の塗装は厳しそうです。接着前に塗り分けました。

転輪は細く切った両面テープを挟んで仮止めしました。履帯を接着後、取り外して塗装します。

履帯は連結組立式です。転輪とは接着せず、履帯のみを輪の状態で接着してから取り外して塗装しています。

車体後部のマフラーがエンジングリルの内部に再現されています。

マフラーは予め塗装することにしました。写真はサーフェーサーのみ塗装した状態です。

車両室内をサーフェーサーのみ塗装した状態です。モールドの細かさが素晴らしいです。

室内はオリーブドラブで塗装して軽く墨入れしました。

別売の「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.347 アメリカ陸軍 戦車兵セット ヨーロッパ戦線」も組み合わせてみました。

上半身のみの戦車兵を搭乗させるためのパーツが付いています。このパーツは高さを調整して切り取る必要があります。

ちょうどよい感じで高さを調整できました。

砲塔のパーツ構成です。

主砲の76.2mm戦車砲のパーツ構成です。

砲塔内部のパーツ構成です。「なるほど、中はこうなっているのかー」みたいな体験ができるのが本キットの魅力だと思います。(^^

主砲砲身のパーツ構成です。

砲盾のカバーは布製なのですが、布の質感が非常にリアルです。このパーツは3Dスキャン技術で作られているそうです。

主砲は車高を低く抑えるため斜め45度の角度で取り付けられています。

砲塔は組み立てすぎると細部の塗装で筆が届かなくなりそうなので、写真の状態まで組み立てて塗装しました。

塗装ハゲやサビをチッピングで書き込んでみました。

砲塔内部の砲弾ラックです。

車内床はスミ入れ塗料のフラットブラックや、ブラウンで使用感を出してみました。

砲塔内部はメカ満載でかなり狭そうです。(^^;

ワイヤーロープは付属の紐にフックを接着して取り付けます。

車体は砲塔部分とエンジンマフラーの部分をマスキングして、塗装することにしました。車体前部の左側のハッチは搭乗員を乗せるために開いておきました。

12.7mm重機関銃のパーツ構成です。

砲塔の開口部をマスキングしてから塗装に入りました。形状が複雑なのでこのマスキングは少々面倒でした。(^^;

キットにはコマンダーのフィギュアが付きます。

別売のアメリカ戦車兵セットは6体のフィギュアが含まれています。ここから何体か戦車兵を組み入れます。

採用した戦車兵です。

これも採用します。

サーフェーサーはグレーにしました。

パネルラインや影の部分は下地にNATOブラックを塗っています。

車体の塗装は説明書ではオリーブドラブ(XF-62)なのですが、塗装後のウェザリングで暗くなることを考慮して、XF-62にXF-58(オリーブグリーン)を1:1くらいの配分で混ぜた塗料を塗っています。ハイライトの部分はXF-60(ダークイエロー)を混ぜて明るくした塗料を塗ってみました。

ジャーマングレーとレッドブラウンで塗装ハゲとサビをチッピング塗装しています。

足回りの泥汚れはクレオスのウェザリングペーストやウェザリングパステルをいくつか組み合わせて見ました。

転輪周りの汚れはクレオスのMr.ウェザリングカラーを塗ってから、乾燥前にウェザリングパステルをまぶしています。

予備履帯はガイアノーツのエナメルカラー、赤サビ、黃サビを塗った後に、クレオスのウェザリングパステル、ラストオレンジをまぶしています。

油絵の具でフィルタリングを行っています。

砲盾カバーはタミヤ、ウェザリングマスターのイエローをこすりつけて見ました。良い感じで布っぽくなったと思います。

米軍戦車は荷物満載のイメージがあるのでタミヤの1/35連合軍車輌アクセサリーセットから幾つかの荷物を積んでみました。

各パーツはカーキ(XF-49)をベースにレッドブラウンやオリーブドラブを混ぜて、荷物毎に色調を変えて塗ってみました。

戦車兵は6体作りました。フィギュアの塗装は結構時間がかかります。(^^;

バッグ類は薄い鉛板を切り出してストラップを延長しています。塗装前にメタルプライマーを塗っています。

カバン類はこんな感じで砲塔のカゴ(?)にぶら下げました。

戦車兵のゴーグルは透明パーツになっています。パーツを切り取ってからの塗装はかなり厳しいサイズです。(^^;

地図を見ている戦車長です。地図は組立説明書に印刷されたものを切り取るようになっていますが、紙が厚い感じがしたので紙の薄い手帳から切り取って、適当にグレーの塗料でそれっぽく塗っています。(^^;

フィギュアの顔の塗装は難しいです。

1/35スケールならば、なんとか瞳を書くことができます。顔の塗装は、もっと極端に陰影を強調してもよかったと思いました。まだまだ研究が足りないようです。(^^;

どんなレイアウトにするか考え中。(^^;

砂埃がかかっている感を出すため、Mr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュをエアブラシで薄く吹いて、乾燥前に筆で調整してみました。

車輌内部の様子も見れますが、写真が暗くてちょっと分かり辛いですね。(^^;

フィギュアはダイソーの「コレクションアーチ深型」に固定しました。

M-18は第二次世界大戦の末期に登場した戦車ですが、全体的なフォルムが当時の戦車としてはかなり洗練されてきていると感じます。ヨーロッパ戦線では速度、機動性を生かしたヒットエンドラン戦法でドイツ軍のタイガー戦車とも互角以上に戦っているそうです。

本キットは、すごい精度でパーツが構成されており、砲塔内部の複雑な構造もストレスなく組み上がります。最近のキットは本当に良くなってきていると感じます。

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