ハセガワ 1/72 スウェーデン空軍 J35F ドラケン

J35ドラケンはスウェーデンの航空機メーカーであるサーブ(Saab)が開発した戦闘機です。1955年から1974年にかけて製造され、スウェーデン空軍や他の国々で運用されました。

今回紹介キットはハセガワ1/72スケールのJ35Fドラケンです。本キットは以前から発売されていたキットが新デザインのパッケージとなり2023年9月に新製品の定番として発売されました。

コックピットはあっさりした感じです。パネルの計器類はデカールで表現されています。

射出シートにはシートベルトを細く切った鉛板で追加してみました。

機体上部がパーツ分割されています。機体パーツを複座型と共有化するためかと思いましたが、複座型のキットはこれまで発売されていたという情報は見つかりませんでした。

増設燃料タンクを取り付けるために機体下部の一部を切り取る必要があります。四角く切り取らなければならないのですが、この工作は少々手間がかかります。

機首に重りを5g載せる指示がされています。写真のように釣り用の重りを載せたのですが、総重量は4gでした。指示の重量より少し足りないのですが、しりもちをつくことはありませんでした。

射出シートを塗装した状態です。

機体全体のパーツ構成です。ドラケンのキットは初めて作りましたが、コンパクトな機体だと思いました。

エンジンの噴射口は奥までディティールが再現されています。

キャノピーの前部まで接着してから下地塗装にグレーのサフェーサーを塗装しました。

パネルラインはあらかじめフラットブラックで塗装しています。

機体下部のエンジン部分はシルバーで塗装するのですが、下地に艶有のブラックを塗装しています。

機体下部のエンジン部分をシルバーで塗装した状態です。

シルバー塗装をマスキングしてから機体全体の塗装に入ります。

パネルラインのフラットブラックを気持ち残す感じで全体を塗装しました。

機体上面は2色の迷彩塗装になっています。明るい色から塗装しました。

迷彩塗装の境界はマスキングして塗装しました。

脚室内はシルバーの塗装が指定されています。

おおよその基本塗装が終わった状態です。パネルラインはダークグレーとブラックのスミ入れ塗料で墨入れしています。

デカールの数はジェット戦闘機としては少ないほうだと思います。

組み立て説明書ではキャノピーは閉じるように指示されていますが、開状態にすることも可能です。但し、風防を持ち上げるようなパーツは無いためヒンジの部分のみで固定しなければなりません。強度的には少し不安がありますが個人的にはコックピット内部を見えるようにしたいので、キャノピーを開けてみました。

増加燃料タンクが2つ付属します。ミサイル等の武装パーツがないのが少々残念です。

ドラケンはスウェーデン空軍では1999年まで運用されていましたが、フィンランド、デンマーク、オーストリアにも輸出されており、オーストリア空軍では2005年まで運用されていました。私の世代では新谷かおるの漫画「エリア88」の主人公が搭乗した機体としてのイメージが強いです。(過去にハセガワからエリア88仕様のキットが発売されていました。)

本キットはパーツ数も少なく、比較的手軽に作れるキットだと思いました。ドラケンのダブルデルタ翼という特徴的なフォルムは、航空機史上でも特に注目されるものであり、本キットが定番キットとして発売されたのは個人的にも喜ばしいものです。

コメント

  1. ふなひで より:

    子供時分に作ったミラージュもそうですが、デルタ翼は特殊な趣がありますね。
    ウルトラホーク1号にも似ていますね。