ファインモールド スペシャルマーキングシリーズ F 15DJ アグレッサー FK01
F-15DJ アグレッサーは、航空自衛隊が運用するF-15戦闘機の派生型で、日本の戦闘機パイロットの訓練に使用されています。「アグレッサー部隊」と呼ばれる部隊に所属しており、主に敵機の模擬役として運用されます。敵機としての役割を明確にするため、独特なカラーリングが特徴です。
今回紹介するキットはファインモールドから2024年6月に発売された1/72 航空自衛隊 F-15DJ アグレッサー 095号機です。ファインモールドの1/72スケールF-15のキット紹介は「航空自衛隊 F-15J 戦闘機 ホットスクランブル1984 初期仕様」以来の2度目になります。
コックピットの情報量は1/72スケールでは十分すぎるほど詳細です。
コックピット内側のサイドコンソール上部の装置類も再現されています。
コックピット内のパネルは、モールドのないパーツ+デカール表現も選択できます。
今回はモールドのあるパーツを選択しました。この場合、組立説明書ではパネルを塗装で塗り分けるように指示されていますが、デカールをデカール軟化剤を使用して貼ってみました。
エアインテークと主翼上部のパーツ構成です。エアインテーク内は、あらかじめ塗装しておきます。
主翼下面のパーツ構成です。主脚格納室内部もあらかじめ塗装しておきます。
F-15は単座型と複座型でコックピット後部の形状が異なります。キットではこの部分を別パーツ化して機体のパーツを共通化しています。
フラップは別パーツに分解されており、下げ位置のパーツを選択することができます。
エアインテークパーツの上部は若干ひけがあったので、パテで埋めてみました。
M61バルカン砲のパーツ構成です。
エンジンノズルのパーツ構成です。
今回作成したF-15は近代改修後のもので、エンジンノズルカバー(アイリス版)が取り外された状態になっています。ノズル開閉機構のメカが見えるようになったため、アイリス板付きの状態よりかなり形状が複雑ですが、非常によく再現されていると思います。
シートのパーツ構成です。今回のF-15DJは複座型なので2セット作ります。
アフターパーツのシートベルトを使ってみました。
シートベルトのパーツを接着した状態です。個人的には必須のパーツです。(^^;
シートを塗装した状態です。キットを作成して初めて気がついたのですが、前部シートと後部シートでは、ヘッドレストの形状が微妙に異なることに気が付きました。
下地塗装はグレーのサーフェイサーにしました。パネルラインはあらかじめフラットブラックを細く塗っています。
パネルラインのフラットブラックを気持ち残す感じで塗装を行いました。
迷彩塗装を明るい色から塗っていきました。
マスキングをしながら、迷彩塗装をエアブラシで塗装していきます。
塗装の途中で、購入していたアフターパーツのフォーメーションライトセットを使っていないことに気が付きました。(^^; 機体の横のフォーメーションライトと、機体下部に取り付けるチャフ/フレアディスペンサーのパーツがセットになっています。実際のスケールより、少し厚みがスケールオーバーな感じはしますが、かっこいいので取り付けます。(^^;
迷彩塗装の薄茶の塗装を行った状態です。
マスキングを行ってから、次の色を塗装します。マスキングテープを大雑把な位置に貼ってから、説明図を参考にペンで境界線を書き込み、剥がしてから境界線で切り取って再度貼り付けを繰り返します。
迷彩塗装の緑を塗装した状態です。
更にマスキングを重ねていきます。
最後に茶を塗っていきます。
無塗装の金属がむき出しの部分は、あらかじめ艶有りの黒を下地に塗っています。
金属部分はパネルごとに異なる色を塗り分けるために、所有している金属色塗料で色見本を作ってみました。
塗装する色は基本的には色の明暗で選んでいますが、光の反射加減で明暗が変わっているので、実機の写真を参考に、それっぽい色を選んでみます。
マスキングを駆使して塗り分けていきます。
金属部分の塗装を終えた状態です。
細かな部分の塗り分けを行って、基本塗装を終えた状態です。
F-15のマーキングは非常に多く、大量のデカールが付属します。
とにかく数が多いので、デカールと説明図の対応を探すのも大変です。
デカールを貼る作業で1週間くらいかかっています。(^^;
墨入れ塗料でオイルやすす汚れを書き込んでいます。
主脚などの細かな部品を塗装した状態です。
細かな部品を接着して、やっと完成です。(^^
全体にフラットクリアを塗装して、艶を均一にしています。
機体下部の中央にはECMポッドか増加燃料タンクを選択して取り付けることができます。今回はECMポッドをつけてみました。
F-15DJアグレッサーは、対空戦闘技術の向上を目指した戦術訓練に重点を置いており、日本の空を守る航空自衛隊のパイロットの技能を高めるために重要な役割を果たしています。
アグレッサー機の存在によって、航空自衛隊のパイロットはさまざまな戦闘シナリオを体験でき、戦術や技術の向上を図ることができます。このため、F-15DJアグレッサーは日本の防空戦略において非常に重要な位置付けとなっています。
ファインモールドの1/72スケールF-15は昨年発売された「航空自衛隊 F-15J 戦闘機 ホットスクランブル1984 初期仕様」からいくつかのバリエーションが発売されています。最近の新金型キットだけあり、内容はF-15キットの決定版と言える内容だと思います。今回紹介した「航空自衛隊 F-15DJ アグレッサー 095号機 茶/薄茶/深緑」は限定生産品ですので、気になる方はお早めの購入をおすすめします。
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