大戦機 一覧

ハセガワ 1/48 川崎 三式戦闘機 飛燕 I型丁 “飛行第244戦隊”

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 三式戦闘機 飛燕は旧日本陸軍の戦闘機です。当時の日本航空機のエンジンはほとんどが星形水冷エンジンを搭載していましたが、3式戦闘機は水冷式エンジン「ハ40」を搭載していました。しかしながら、ハ40エンジンは当時の日本の工業力の未熟さから故障の多いエンジンでした。日本の大戦機として唯一水冷エンジン搭載機というこうもあり特徴的なスタイルをしています。

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コクピットは良く出来ていますが、シートとシートベルトを追加工作成しています。シートベルトは鉛板、ベルトの金具は真鍮線から作っています。

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今回は新たな試みとしてリベットの表現を追加してみました。ハセガワのリベットゲージを使って、けがき針で一つづつ打ち込んでいきます。根気のいる作業ですが大戦機の模型としてのリアリティを出すには効果的と思います。

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日の丸はデカールを使わず、すべて塗装しました。

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汚しは軽めにしています。大戦期は使い込まれた感じの汚し塗装をしたほうが”らしい”のですが、今回はリベットを強調するための墨入れと、パネルラインを微妙に艶を変える等の演出で抑えています。


ハセガワ 1/48 P-38J ライトニング”ダウンビート”

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P-38ライトニングは、双胴双発という特徴的なシルエットを持つ太平洋戦争で活躍した米国ロッキード社の戦闘機です。双発の戦闘機は当時、各国で開発さ れていましたが、本当に成功した機体はP-38だけと言われています。P-38Jは日本ではついに実用化できなかったターボスーパーチャージャーエンジン を持ち最高出力1600PS、最高速度666Km/7,620mの性能を発揮しました。P-38は幾つものバリエーションがありますが、総生産数は1万機 を超える傑作機です。

本キットは、米国全軍の中でもトップエースであり、総撃墜数40機の記録を持つ、リチャード・ボング少佐の機体です。P-38は、その他様々な逸話があり ます。当時、日本海軍連合艦隊司令長官であった山本五十六搭乗の一式陸上攻撃機を撃墜したのもP-38Gでした。また、「星の王子様」の作者、サンテク ジュペリもP-38で地中海を偵察飛行中に消息を絶ち、帰らぬ人となりました。

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コクピットは十分な出来ですが、シートの厚みが気になるので、薄く削りこんでいます。当時の戦闘機のシートは殆ど、鉄板の厚みだけのシンプルな作りです。(実は資料は無く、主観なのですが…(^^;)シートベルトを鉛板で作っています。金具はプラ板です。

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丁寧に塗り分けるだけで十分良い出来のコクピットです。重りを35gも入れないといけないので、釣り用の重りを詰め込んでいます。写真からは多めに入れているように見えますが、これでも調度くらいです。HUDはプラ板で追加しています。

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2つの胴体は翼との接合部分の合いがあまり良くないため、パテで段差を埋めています。機種の分割部分も段差が出来るのですが、双胴という複雑な形状のため、鑢がけは結構やり辛いです。キャノピーのフレームも複雑な形状のため、かなり面倒です。

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銀塗装は墨入れ後のふき取り等で剥げ易いため、下地のサーフェーサーは必須です。今回は銀塗装に一本¥600のクレオスの「Mr.カラースーパーメタリッ ク」のSM01(スーパーファインシルバー) をベースに使ってみました。高価なだけあって明らかに通常のシルバーとは金属感がまるで違います。

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箱絵やネット上の写真を参考に機体一部の色調を変化させています。これもMr.カラースーパーメタリックのスーパーアイアン(SM03)や、スーパーステンレス(SM04)を使っています。塗装剥げの防止のため、更に、スーパークリアを薄く上塗りしています。

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ここで、箱絵に前照灯が有る事に気づきました。説明書には前照灯の説明の説明は無かったのですが、これは箱絵が正解だと勝手に決めつけ(^^;、追加する ことにしました。この状態から着けるのはかなりトホホなのですが、どうせやるならと思い、内部の反射機を追加しています。

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小物は一気に塗ります。ターボチャージャーは金属の焼け具合を色調を変えた焼鉄色や、ブラウン、シルバーのグラデーションで書き込みます。ロケット弾は10発のある為、塗装はかなり面倒です。ノズルはリューターで穴を開けています。

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アンテナ線は釣り用のテグスを使っています。接続部分は、電線をばらした物を輪にして機体に差し込み、その輪に潜らせています。碍子に相当する部分を瞬間 接着剤用の細いノズルを輪切りにし、差し込んでいます。この方法は雑誌から頂いたものですが、非常に簡単で、強度もあり、頑丈に作れるのでお勧めです。

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パネルラインはスモークを塗り、メリハリと汚れを表現します。主翼の色調の違いは少しコントラストがきつすぎる感じがしたので、上から薄く、スーパーシル バーを塗り、コントラストを抑えています。殆ど追加工作はしませんでしたが、ディディールの雰囲気もよく見栄えのあるキットです。

模型を作ってみると、P-38は非常に大きく、強力な武装が有り、贅沢な作りである事が感じられます。格闘戦は分が悪かったらしく、太平洋戦争の初戦時は 日本の戦闘機パイロットからは当時「ペロリと喰える」ことから「ペロハチ」と呼ばれていましたが、高速性を生かした一撃離脱戦法を採るようになってからは 手強い相手となりました。このような戦闘機を1万機も作ったアメリカの工業力の凄さが伺えます。


ハセガワ 1/48 中島 キ84-I 四式戦闘機 疾風

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日本陸軍四式戦闘機「疾風」は太平洋戦争末期に登場しました。当時の米軍機の劣らない高出力なエンジンと優れた機体設計は、大戦中の日本の航空技術の一つ の頂点と言って良いと思います。そのため当時は「大東亜決戦機」呼ばれており、3500機ほどが生産されました。しかしながら、良質な原材料や、燃料、工 員を消耗しきっていた当時の日本では期待されたほどの成果を残すことは出来ませんでした。戦後、アメリカで良質の燃料や点火プラグを使用したテストでは、 戦前の日本での公表スペックを上回る性能を発揮した話は有名です。

模型作成復帰以来、ずっと1/72か1/144スケールを作ってきましたが、初めて1/48にチャレンジしてみました。

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本キットが優れているのもありますが、1/72スケールのものと比べると非常に良く出来たコックピットです。丁寧に色を塗り分けるだけで素晴らしい出来になります。特別な工作はまったく無く、キットのまま作っています。

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機体の部品数も少なく、あっという間に飛行機の形になります。エンジンは2列あるシリンダーの前部しか無いのですが、奥は見えないので十分なディティールだと思います。これもキットのままです。

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機体細部のまで非常に良く彫刻されています。裏面は細かくリベットが打たれていますが、表は割と省略されています。

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日の丸はデカールが付いているのですが塗装しました。最初に白を塗っておき、その上に赤の部分をマスキングして塗ります。その後日の丸全体をマスキングして機体色を塗りました。

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やはり、大戦中の日本機は使い込まれた感じを出したいので退色表現を試みました。あらかじめパネルラインに沿って黒を塗っておき、その上に機体色を塗ります。下地の黒が消えない程度に色を重ねて塗ります。

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更に、少し白を混ぜた機体色をパネル内側辺りに塗り、退色感を出します。大体の塗装を終えて日の丸やその他のマスキングをはがします。このとき、なんとなく違和感を感じていたのですが…。

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ウオッシングもかねて墨入れを行います。ここで、なんとなく感じていた違和感の正体が分かりました。日の丸の白の部分が1mmほど大きかったのです (´Д`)。一度気になると無性に直したくなるので結局再びマスキングを行って塗りなおしました。更に調べてみると尾翼前部の白い帯の位置も前過ぎること が分かりました。これはそのままにしました。

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やはり日本機の塗装は剥げている方がらしいので、シルバーで塗装の剥げを書き込んでみます。実機や作例の写真を見ながらそれらしく書き込んでいるつもりなのですが、納得できる仕上がりにはなかなかなりません。この辺はまだまだ修行が足りないようです(^^;。

エンジンの排気による煤けは細噴きのエアブラシで書き込んでいます。これはタミヤカラーのダークブラウンやフラットブラックを使用しています。こういった 汚しの部分はクレオスのMr.カラーよりタミヤカラーの方が粒子が細かく良い感じに仕上がるように思えます。何より失敗しときふき取ってやり直せますし。

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アンテナ線は釣り用のテグス0.6号を使ってみました。また、主脚のブレーキパイプを細い半田線で追加しています。このキットで追加工作した点はこれだけです。

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完成してから、優れたディティール表現と組み立て易さが同居した本当に良いキットだと実感しています。今回殆ど改造らしい改造は行っていません。塗装に力を入れれば本当に素晴らしい出来になるでしょう。

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今まで作ったキットの中でもかなり完成までの時間がかからなかったキットでした。疾風は大戦中の日本機の中でも非常に好きな機体なのでもう一度作ってみたいものです。


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