メッサーシュミット Bf109 G-6は第二次世界大戦で活躍したドイツの戦闘機です。Bf109は多くの派生型がありますが、G-6は後期の型になります。本サイトでは以前にBf109 E-4/7の作例を紹介しましたが、G-6との違いは翼端が丸くなっていたり、エンジンがダイムラー・ベンツDB 601からより強力なDB 605に変更されていたり、各所に及びます。
今回もタミヤの1/48スケールから選択しました。本キットはDB 605エンジンが再現されており、エンジンカウルを開いた状態と、閉じた状態の両方を同時に再現できます。なんと、エンジンカウルのパーツは開いた状態と、閉じた状態の両方付属しています。(なのでデカールもカウルに貼る部分は2つ分入っています。)これは磁石で本体と結合するようになっており、完成後も交換できます。本キットは2018年の発売で比較的新しいキットですが、このような新しいギミックは個人的には大歓迎です。(^^;
1/48スケールだけあって、いつも作っている1/72スケールに比べると部品数も多くディティールも見どころ満載です。
パイロットが付属するのですが、コックピットを組み立てた後にパイロットを後で乗せることが出来ません。Bf109のコックピットは狭そうに見えますが、本当に狭いそうです。(^^;今回はパイロットは無しで行きます。
DB 605エンジンのパーツも素晴らしいパーツのモールドです。胸アツです。(^^;
最近のタミヤのキットの特徴なのですが、キャノピー前部のガラス部分と胴体の一部を一体化したパーツ構成になっています。そのためキャノピーと胴体の一体感が出ます。私が紹介したこれまでの飛行機キットの作例では、キャノピー前部は接着してから溶きパテなどで隙間を浅めに埋めてから塗装していましたが、そのような手間をかけずに一体感のある仕上がりにできます。これは他社も真似してほしいです。(^^;
エンジンの上部に乗る13mm機銃もパーツ化されています。
キャノピーの塗装用にマスキングシートが付属します。こういった親切アイテムもタミヤならではですね。
シートベルトキットではデカールになっていたので、オプションパーツを導入してみました。紙創りネットショップ で販売している1/48 独軍機シートベルトを使ってみました。このパーツはレーザー加工の紙で出来ているそうです。4つ分入って¥660なのでこの手のパーツとしてはかなり安価だと思います。
金具やベルトは別パーツになっているので自分で接着する必要があります。説明書ではボンドと瞬着を使い分けるように指示されていますが、すべて瞬着で接着しました。
塗装前にシートにつけるとこんな感じになります。デカールよりも立体感のある仕上がりになります。
塗装すると、材料が紙とは思えないです。
このキットも各パーツの合いは素晴らしいのですが、唯一この部分だけ、パテを使いました。
主脚は塗装前に接着しています。胴体下部のパーツは主脚接着後ではないと取り付けられないので、このような工程になっています。ただし、主脚の取り付け角度はズレない構造になっており、強度も高いです。
下地はグレーのサーフェイサーにしました。パネルラインにフラットブラックを塗装してから本体の塗装に入りました。本体に閉じた状態のエンジンカウルを仮組みしていますが、右のパーツは開いた状態のエンジンカウルになります。
キットと同一スケールのカラー塗装説明図が付属します。いたせりつくせりです。(^^
機体の塗装指示はタミヤ製のキットなのでタミヤカラーなのですが、2色を混色して塗装する指示になっています。そのものズバリの塗料がクレオスより販売されているので機体の塗装はクレオスのラッカー塗料を使用しました。使った塗料は以下になります。
カウル等の黄色:RLM04:クレオス113番
下面の明るいグレー:RLM76:クレオス117番
上面グレー:RLM75:クレオス37番
上面深緑:RLM74:クレオス36番
エンジンカウルが上下とも「開いた状態」と「閉じた状態」の2個分あります。黄色のカウル下部とプロペラの付け根の部分は、小さな磁石で固定されます。
塗装後に、つけ忘れていたパーツを発見(^^; 内部にモールドがあるので何かを再現しているのでしょうが…。
塞ぎます。驚異的な精度でハマります。(^^
デカールを貼ります。
主翼の十字は中が透明です。艶消し塗装部分に貼るデカールの透明部分はシルバリングになりやすいです。
なので、この部分はデザインナイフで切り込みを入れてから剥がしました。
こんな感じで綺麗になります。
細かい文字部分など、透明部分を切り取れない小さなデカールは、古典的な方法ですが木工ボンドを使用して貼り付けることによりシルバリングを防止しています。マークセッター等を使うより効果的だと思います。
1/48スケールであれば、アンテナ線はほしいところです。アンテナ線には釣り用のテグスを使ってみました。
碍子の部分は瞬間接着剤で盛っています。
エンジンの排気汚れはスミ入れ塗料のダークブラウンとフラットブラックをエアブラシで塗装しています。
エンジンカウルを開いた状態です。カウルを保持するアームもパーツ化されています。
エンジンカウルを外すと素晴らしい造形のエンジンを鑑賞することが出来ます。中のメカ好きには最高です。(^^;
エンジンカウルを閉じた状態です。驚異的なパーツ精度でカウルが分割パーツとは思えないほどピッタリ合います。
その他の汚し塗装も試してみたいのですが、きれいな状態のままです。(^^;
ドロップタンクもポリキャップで固定されていて、完成後も取り外しが可能です。エンジンカウルの下部を開けるとドロップタンクと干渉するのです。
ドイツ、ダイムラー・ベンツの傑作エンジンDB 605の造形を堪能できるキットです。(Wikipediaによると液冷V型12気筒、排気量35700cc、最高出力1455hpだそうです。)ちなみにDB 601エンジンは日本陸海軍でもライセンス生産され、陸軍では三式戦飛燕のエンジンに採用されました。
コメント
[…] 手動式模型工作にタミヤ 1/48 ドイツ空軍 メッサーシュミット Bf109 G-6投稿しました。 […]