ハセガワ 1/72 川崎T-4


IMG_11642000年11月、航空自衛隊入間基地にて開かれた航空際にて実機の写真を数多く撮ることが出来ました。これらの資料を活かすべくT-4にチャレンジしま した。と言っても殆どキットの素組みです。T-4は国産の練習機です。練習機にしてはなかなか洗練されたスタイルだと思っています。実際練習機の中では非 常に高性能で、限定された条件ではF-15をも凌ぐ運動性能を発揮するそうです。「ブルーインパルス」の機体もこのT-4です。

パーツの合いもよく、とても作りやすいキットでした。コクピット内はモールドが省略されているためこのあたりをディティールアップすればかなり見栄えが良くなると思います。今回は殆どキットのまま作成しました。

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パネルはデカール表現です。実機ではシート、ヘッドレストの上部にはパイプが組まれていますがキットでは省略されています。キャノピーは横方向に倒れて開くのですがキットには開状態で固定するのは強度的に不安なので今回は閉じることにしました。

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 機体は左右分割のパーツ構成です。背中にアンテナがありますが、接合部を消すために一旦アンテナは切り離し、整形、筋彫り後、プラバンで作成したアンテナを接着しました。
このような、曲面の横方向の筋彫りには薄刃の金ヤスリのエッジを使って彫ると楽です。ドロップタンクの筋彫りも金ヤスリで彫っています。

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下地にはクレオスのホワイトサーフェイサーを使ってみました。コクピットの塗装はいつも順番で悩むところなのですが、結局この段階でマスキングして塗って います。機体を塗装してからのほうが工程が楽だったかなぁ?でもキャノピーを閉める場合はこうするしかないような…。

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キャノピーのマスキングは細切りにしたマスキングテープで淵をマスクし、中をマスキングゾルで塗ります。エッジもシャープになりこの方法はかなり良いと思 います。使用するマスキングテープは樹脂製の物を使っています。これは曲面も引っ張って伸ばして貼り付けることによりぴったり密着しますのでお勧めです。

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キャノピーの接着後、内側の塗装であるフラットブラックを塗ってから、再びサーフェイサーを吹きました。ここでキャノピー前部が結構段差があるのが気になります。

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キャノピー前部は溶きパテとペーパーで整形し、改めて筋彫りを施しました。主翼の合いはぴったりだったので接着しただけです。

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脚室内は白なのでここは手を抜いてサーフェーサーのままマスキングゾルでマスクしました。ドロップタンクは接着強度の確保のため、0.5mmの真鋳線を埋め込みました。

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翼端のオレンジはデカールが付属していますが、この程度なら塗装したほうが見栄えも良いと思い、マスキング後、塗装しました。

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墨入れはタミヤカラーのダークグレーで行いました。リベットの表現はちょっと大げさな気がします。

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デカールを貼ってから、水性のフラットクリアで艶を整えます。写真では日の丸はつやつやしていたのでクリアを塗ってみましたが、筆塗りのためでこぼこになりました。ここは横着せずマスキングとブラシでやるべきでした。製作は約一ヶ月かかりました。

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