ハセガワ 1/48 F-16CJ ファイティングファルコン”三沢ジャパン”

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F-16が青森県在日米軍三沢基地への配備が始まったのは1985年のことでした。以来20年前の歳月が経ちますが、徐々に改良され現在のF-16CJブロック50/52へと強化されています。

ハセガワの1/48 F-16A PLUSが発売されたのも三沢基地にF-16が配備された頃と記憶しています。当時、発売されたばかりのF-16A PLUSのキットは私にとって衝撃的な内容でした。シャープに彫られた筋彫りとコックピット等の緻密なディティールは、当時のキットとしては非常に素晴ら しい内容でした。F-16の改良とともにキットも改良され、20年を経た現在、再び作成することとしました。

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F-16A PLUSからF-16CJへの変更はインテークの形状や、エンジンの変更等、各部にわたります。キットは、これらの変更部分を新部品の提供で実現していま すすが、主翼端のミサイルランチャー等は、一体だった部品を切り離してから、取り付けなければならず、初心者にとっては難しい加工が必要です。また、エア インテーク周りは新パーツにもかかわらず合いはいまいち良くありません。

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バルカン砲の形状も、私の記憶ではF-16A PLUSの金型は、本体と一体整形でした。F16-CJでは後から現在のパーツを追加しています。こういう部分の別パーツ化は、パテやサンドペーパーでの 整形が必要なので工作が面倒になります。出来れば一体化してほしいのですが…。

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何故かこの時代のハセガワのキットは増加燃料タンクのパネルラインが凸モールドで、パイロンがやたらと太い凹モールドの場合が多い気がします。モールドは殆どやすりで削り取って彫りなおしています。

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主脚周りは、現在の水準からも十分な出来だと思いますが、折角資料があるので追加工作しています。実機は配線や、機械がぎっしり詰まっていますのでそれっぽく半田線や、真鍮線、エポキシパテ、プラ材等で作りこんでいきます。

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エンジンノズルは7つに分割されており、組み立ては面倒なのですが、ノズル内部の塗装はしやすいです。内部はセラミック素材なので、つや消しの白です。更にエアブラシでそれっぽく煤けさせます。外側の塗り分けはマスキングして行っています。

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機体は上下分割のため、機種横のモールドは殆んどありません。機首横のセンサーは真鍮線で作り、周りの菱形のモールドはプラバンでテンプレートを作り罫書針で掘り込んでいます。

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ピトー管は工作中に良く折ってしまうので、真鍮線で作ります。この方がキットより出来も良くなるので、殆どの場合こうしています。

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実機各翼後端には放電索が着いています。これは0.3mm真鍮線で再現します。ピンバイスで穴を開け、瞬間接着剤で接着していますが、強度は極めて弱いので、塗装中に何度も取れてしまいました。

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ミサイル類の噴射口はリュータで穴を開けています。実機では噴射口は側面ギリギリまで開いていますが壊さない程度に大きくします。パイロン類も、金具等を真鍮線で追加しています。過去にデジカメで撮影した資料は印刷して使用しています。

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前脚、主脚はパイプを追加しています。半田線と銅線を使っています。

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パイロットを乗せてみました。シートもボンベ等、一部追加工作しています。キャノピーの取っ手は伸ばしランナーで作っています。ヘッドアップディスプレーは、現在の機体とは形が違うため、プラバンで全て作り直しています。

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20年前の思い出と共に再びF-16が、私の手元に戻ってきました。実機と同様にキットも改良されましたが、さすがに20年前の金型は、少々ガタが来てい るようで、パーツの歪みや、筋彫り等が浅くなってきている所が見受けられます。それでも実機同様、現在でも十分魅力的なキットだと思います。

結局、完成まで半年近くかかってしまいました。資料があると、色々追加したくなるものですが、実機の写真と比べると、まだ違うところが幾つか見受けられます。人気の機体だと思うので是非とも現在の技術で作られた新しい1/48F-16のキットが欲しい所です。


タミヤ 1/24 マツダ NA6C ユーノスロードスター

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今までミリタリー物ばかり作っていましたが、今回は何故?か自動車です。大ヒットしたマツダのオープンスポーツカー ユーノスロードスターです。

いつもお世話になっているJ氏の奥様、Rさんが所有していたユーノスロードスターを再現してみました。このロードスターはすでにRさんのところには無いのですが、個人的に思い出深い車でした。

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実車はエアロパーツや数々のチューニングが施されているため、可能な限り再現を試みています。エアロパーツはエポキシパテを盛って作っています。フロントスポイラーの穴はパテ硬化後、リューターで穴を開けています。

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リアスポイラーもすべてエポキシパテをコネコネして作っています。雰囲気だけで、かなりいい加減に作ったのですが、ボディーに合わせると中々良い感じになりました。本当にこのような形状だったのか不明です。(^^;

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今回最大の難関であるホイールは自作することにしました。Rさん所有のロードスターのホイールは、前と後ろとで違うデザインなのです。と言うわけで2種類作らなければなりません。

取りあえず、オリジナルのホイールから型を取って、複製することにしました。今回は「型思い」という物を使ってみました。これはお湯で柔らかくして、型を取るころが出来る優れものです。しかし果たして旨く行くのでしょうか?(^^;

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こんな感じで雄型と雌型を作ります。型が硬化した後、ポリパテを流しこみます。(本格的にやるならば、シリコンゴムで型を採って、レジンを流すところなのでしょうが、それらはかなり高価なので低予算でやるならこれが良いのかも知れません。)

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これで出来た複製ホイールのディスク面を切り取り、新たなディスクを作成します。これは、プラ板で作りました。本当はもっと複雑な形状をしているのですが、今の私の技術ではこれが限界です。

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ディスク無しのホイールを4個と、ディスク2種類2組を更に複製します。文にすると簡単そうなのですが、やはりポリパテが旨く流れ込まなかったりして、何 度も失敗しています。成功率は50%位でしょうか?(^^;軸は、プラ材を接着していますが強度を確保するために真鍮線を埋め込んでいます。

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ランナーからシフトノブを削り出しています。柄は0.8mmの真鍮線です。

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ハンドルもMOMOの物に交換されているので、オリジナルのハンドルを削り込んで再現しました。真ん中のクラクションボタンはプラ棒を薄くスライスしたも のを貼り付けています。本当は真ん中にMOMOの文字が書かれているのですが、このサイズに文字を書くのはあきらめました。(^^;

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ボディーは下地にサーフェーサーを塗ってから、インディブルーに少し白を混ぜて塗っています。2000番位のサンドペーパーで研ぎ出しを行っては、更に重 ね塗りをしています。今まで、あまりこのような塗装はやった事が無かったので、研ぎ出し時に下地が出てしまったりしました。特に角の部分は要注意です。重 ね塗りは計3度行っています。最後はタミヤのモデリングワックスで艶を出しています。

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エアインテークのフォグランプはクリアランナーから削り出しています。シルバーを塗ってから、フラットブラックを塗っていますが、本当にこんな色だったかは謎です。(^^;

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インテリアは、単調にならないようにフラットブラックをベースにジャーマングレー等で部分部分で色合いを変えています。この辺りは解説書は参考程度にして、実車の写真から再現するようにしています。

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ディスプレー用の台に固定するために、ねじ穴を開けています。固定用の支柱が少々目立つので、これは後で黒に塗っています。

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ラッピングの装飾用のテープを使って、ミラーを再現してみました。思ったより良い感じに仕上がりました。

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ナンバープレートはプリンタで印刷したものを貼り付けています。サイドのウィンカーはクリアパーツでは無いため、シルバーを塗った後に、クリアオレンジを厚めに流し込んで、それっぽく仕上げています。

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完成まで約1ヶ月ほどでした。完成品は、Rさんに奉納させていただきました。自動車は飛行機に比べると、かなりハイペースで作れます。自分のマイカーも作りたいのですが、残念ながらキットが存在しません。(^^;


ハセガワ 1/48 中島 キ84-I 四式戦闘機 疾風

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日本陸軍四式戦闘機「疾風」は太平洋戦争末期に登場しました。当時の米軍機の劣らない高出力なエンジンと優れた機体設計は、大戦中の日本の航空技術の一つ の頂点と言って良いと思います。そのため当時は「大東亜決戦機」呼ばれており、3500機ほどが生産されました。しかしながら、良質な原材料や、燃料、工 員を消耗しきっていた当時の日本では期待されたほどの成果を残すことは出来ませんでした。戦後、アメリカで良質の燃料や点火プラグを使用したテストでは、 戦前の日本での公表スペックを上回る性能を発揮した話は有名です。

模型作成復帰以来、ずっと1/72か1/144スケールを作ってきましたが、初めて1/48にチャレンジしてみました。

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本キットが優れているのもありますが、1/72スケールのものと比べると非常に良く出来たコックピットです。丁寧に色を塗り分けるだけで素晴らしい出来になります。特別な工作はまったく無く、キットのまま作っています。

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機体の部品数も少なく、あっという間に飛行機の形になります。エンジンは2列あるシリンダーの前部しか無いのですが、奥は見えないので十分なディティールだと思います。これもキットのままです。

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機体細部のまで非常に良く彫刻されています。裏面は細かくリベットが打たれていますが、表は割と省略されています。

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日の丸はデカールが付いているのですが塗装しました。最初に白を塗っておき、その上に赤の部分をマスキングして塗ります。その後日の丸全体をマスキングして機体色を塗りました。

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やはり、大戦中の日本機は使い込まれた感じを出したいので退色表現を試みました。あらかじめパネルラインに沿って黒を塗っておき、その上に機体色を塗ります。下地の黒が消えない程度に色を重ねて塗ります。

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更に、少し白を混ぜた機体色をパネル内側辺りに塗り、退色感を出します。大体の塗装を終えて日の丸やその他のマスキングをはがします。このとき、なんとなく違和感を感じていたのですが…。

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ウオッシングもかねて墨入れを行います。ここで、なんとなく感じていた違和感の正体が分かりました。日の丸の白の部分が1mmほど大きかったのです (´Д`)。一度気になると無性に直したくなるので結局再びマスキングを行って塗りなおしました。更に調べてみると尾翼前部の白い帯の位置も前過ぎること が分かりました。これはそのままにしました。

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やはり日本機の塗装は剥げている方がらしいので、シルバーで塗装の剥げを書き込んでみます。実機や作例の写真を見ながらそれらしく書き込んでいるつもりなのですが、納得できる仕上がりにはなかなかなりません。この辺はまだまだ修行が足りないようです(^^;。

エンジンの排気による煤けは細噴きのエアブラシで書き込んでいます。これはタミヤカラーのダークブラウンやフラットブラックを使用しています。こういった 汚しの部分はクレオスのMr.カラーよりタミヤカラーの方が粒子が細かく良い感じに仕上がるように思えます。何より失敗しときふき取ってやり直せますし。

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アンテナ線は釣り用のテグス0.6号を使ってみました。また、主脚のブレーキパイプを細い半田線で追加しています。このキットで追加工作した点はこれだけです。

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完成してから、優れたディティール表現と組み立て易さが同居した本当に良いキットだと実感しています。今回殆ど改造らしい改造は行っていません。塗装に力を入れれば本当に素晴らしい出来になるでしょう。

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今まで作ったキットの中でもかなり完成までの時間がかからなかったキットでした。疾風は大戦中の日本機の中でも非常に好きな機体なのでもう一度作ってみたいものです。


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