タミヤ 1/35 ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車

第2次世界大戦中にドイツ陸軍で活躍したIV号戦車はA型からJ型まで数多くのバリエーションがあります。G型初期生産者はF2型とも言われており、F型との最も特徴的な違いは長砲身(43口径)の75mm砲を搭載していることです。その後のG型は更に48口径に火力を強化されています。

今回は、2021年7月に発売されたばかりのタミヤ 1/35 ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車を早速作製してみました。このブログでは初めての1/35スケールの戦車キットの紹介になります。私自身1/35スケール戦車キットは(おそらく)タミヤの陸上自衛隊74式戦車を?十年前に作製して以来になります。(^^;

リヤパネルも1/48スケールに比べると多くのパーツで構成されており、かなり緻密な感じです。以前作製したIV号戦車J型と比べてみると、1/48スケールではいくつかのディティールが省略されていたことがわかります。

履帯上部の自重による”たわみ”を再現するために、専用の治具が付属します。治具に履帯を載せて接着します。

転輪は仮止めして、履帯を接着しています。

履帯の接着が固定されてから、取り外して塗装しました。

車体は、各面で分割されています。接着部分は溶接跡が再現されているので、実車もこのような分割だったと想像できます。

エンジンルームのハッチが別パーツになっています。ハッチを開けた状態のエンジンを再現するような工作も出来そうと妄想します。(^^;

各パーツは完璧にピッタリとハマります。さすがのタミヤです。(^^

リヤパネルに取り付けられるワイヤーロープは紐パーツになっています。

ぐるぐる巻きつけて中央を付属のエナメル線で固定します。プラパーツより実感があります。

主砲も多くのパーツで構成されています。

主砲の砲塔内部もパーツ化されています。

砲塔も各面で分割されています。

主砲の内部はあらかじめ塗装しました。

砲塔の内部はこんな感じです。この上の上面部のパーツが付くとほとんど見えなくなるのであらかじめ撮影しました。(^^;

主砲の後ろに付く、雑具収納箱も各面毎にパーツ化されています。

これも各パーツがピッタリと付きます。

主砲のハッチは今回開いておきます。ハッチの内側に有る押しピン跡が見えるので、パテで埋めておきました。

ここまで接着してから塗装に入ります。砲塔の内部は塗装済みなので塗料が入り込まないようにマスキングしています。

個人的には本キットの最大の魅力である5人の搭乗員のフィギュアのパーツです。

原型は3Dスキャナーでデータを作製したそうです。服のシワなど凄くリアルです。技術の進化を感じます。

下地塗装はマホガニー色にしました。

車体の色は2020年4月に発売されたばかりのタミヤアクリル塗料XF-93を使っています。1942年以降のドイツアフリカ軍団で使用された車輌用に調色されているそうです。立体感を強調するために影の部分はオレンジを混ぜて塗っています。ハイライトになりそうなところはホワイトを混ぜて塗っています。

 

転輪は丸く切り抜いたマスキングテープを貼って塗り分けています。IV号戦車は転輪が16個も有るので、結構大変です。(^^;

マフラーの錆で傷んだ状態を表現するために、ヘアスプレーを使ったチッピング技法を試してみました。マフラーも生産直後は車体と同じ塗装をされていたようですが、排気熱で塗装が痛み、塗装が剥げ落ちたところが錆びてくるところを再現したいと思います。

あらかじめ錆を表現したハルレッドを塗装してから、ヘアスプレーを塗っておきます。

その後に、車体色を塗って乾燥させた後、水で濡らして爪楊枝や筆でこすると塗装を落とすことが出来ます。まさに自然に塗装が剥げ落ちた様な表現が可能です。最初にこの方法を見つけた人はどうやって見つけたのでしょう?(^^;

更に専用の赤錆塗装をチッピングしています。

基本塗装が終わった状態です。

車体全体のフィルタリングはクレオスのMr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを使いました。

履帯周辺は錆びだしているような表現にしたいのでクレオスMr.ウェザリングカラーのステインブラウンをまだらに塗ってみました。

乾いた土埃をクレオスのMr.ウェザリングペースト泥2を使って塗ってみました。砂漠地帯の乾いた感じをイメージしています。(^^;

履帯の汚しも同じくクレオスMr.ウェザリングペースト泥2です。

フィギュアは肌色の部分をエアブラシで塗っています。

後は筆で塗っています。5人分なので結構時間がかかりました。

スミ入れやドライブラシで立体感を強調しています。1/35スケールならば、なんとか眉毛や瞳を書き込めますね。

ジェリカンや水筒等の小物が付きます。ジェリカンの白い十字マークは水用を示しているそうです。

5人のフィギュアのポーズは完全に戦車と一体になっています。

予備履帯の上の”土のう”も予備履帯の形状に合わせた形に変形しています。

戦車長の手の位置もハッチにピッタリ合っています。

写真ではわからないのですが、座っている人のお尻も車体の形状にに合わせて凹んでいます。フィギュアの造形は本当に素晴らしいです。

ここのところ連休が続いたので、一気に完成させることが出来ました。今回久しぶりに1/35スケールを作ってみましたが、今までいくつか作製した1/48スケールに比べるとかなり情報量が多く、手間はかかりますが、その分出来栄えはすごく満足できるものです。

コメント

  1. funahide より:

    タミヤのカタログやモデル雑誌を見ているような出来栄えですね。

  2. shudo より:

    コメントありがとうございます。これからも精進してまいります。(^^

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