ハセガワ イスラエル空軍 F 16I ファイティング ファルコン
イスラエル空軍のF-16Iファイティングファルコンは、ジェネラル・ダイナミクスF-16ファイティングファルコンのイスラエル向けの派生型です。この機種は「sufa(スーファ:嵐)」とも呼ばれ、特にイスラエル空軍の要件に合わせて改良されています。
今回紹介するのはハセガワ 1/72スケール、イスラエル空軍 F-16I ファイティング ファルコンです。本キットは2010年に発売されました。
コクピットのパーツ構成です。元のキットは1990年代に発売されたF-16Dをベースにしているようです。
イスラエル向けのF-16IはF-16Dから多くの改良が施されているため、F-16Dのキットも多くの切り取りや、部品の取り付け部分があります。
新規部品の取り付け部分は、事前の穴あけ加工が必要です。
コックピットの各パネルはデカールで表現されています。
パイロットフィギュアも2体付きます。
主翼横のミサイルランチャー切り取ってから、新しいタイプの部品を取り付けます。
キット実物大の説明図があるので、これに位置を合わせて取り付けることができます。
エアインテーク横の部品も事前に開けた穴に取り付けます。
F-16Iの機体上部は燃料タンクが増設されています。
ここも、小さな部品の取り付け用に事前に穴を開ける工作が多いです。
胴体下部にも新しい部品を取り付けます。
機種上部にも小さな部品を付けます。
とにかく後から取り付ける小さな部品が多いです。ピンバイスが非常に活躍するキットです。(^^;
機体上部の左右には更に増加燃料タンクが取り付けられます。これらの増加燃料タンク追加でF-16Iの航続距離は大幅に向上しているそうです。この燃料タンクは取り外しが可能だそうです。
パイロット搭乗用の梯子も付きます。
下地塗装のサーフェーサーはグレーにしました。
パネルラインはフラットブラックを塗ってから機体の塗装を行っています。パネルラインの黒は気持ち残した感じで塗装しています。
迷彩塗装はマスキングを行いながら塗り分けています。
説明書の塗装指示通りの色を使って塗装したのですが、違和感があります。
迷彩塗装の明るい部分はクレオスのC314ブルー FS35622が指示されていますが、C312グリーン FS34227が正解のようです。どちらもイスラエル空軍の指定色なのですが、組み立て説明書の誤記と思われます。面倒ですが再度マスキングして塗装しました。
やっぱり正解はこの色ですよね?(^^;
細かな部分を筆で塗って墨入れ塗料のダークグレーやブラックで墨入れを行いました。増加燃料タンクは更に3つ付きます。
パイロットフィギュアを塗装した状態です。
デカールは見た目以上に枚数がある感じです。
武装を接着した状態です。カーキグリーンの爆弾、GUB-12は本キットには付属していないものですが、パイロンに空きがであるのでファインモールド社のアメリカ軍航空機用爆弾セットから採用しました。(^^;
F-16Iは、米国ロッキード・マーティンが製造し、イスラエルの要件に基づいて多くの改良が施されています。電子戦装備、航法装置、および通信システムはイスラエル独自の物を搭載しているそうです。F-16Iは2004年から導入されており現在もイスラエル空軍の主力戦闘機として運用されています。
本キットは30年くらい前のF-16キットをベースにしているため、機体の変更部分はパーツの切り貼りが必要です。これによりF-16の進化を体験できます。なぜか主翼横の空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMの塗装色の説明がなかったり、迷彩塗装の指定色の誤記が気になりましたが、工作を楽しみたい方にはおすすめできるキットだと思いました。
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