F/A-18Fはマクドネル・ダグラス(現ボーイング)が開発したF/A-18C/Dホーネットを大幅にアップデートした機種で、愛称はスーパーホーネットと呼ばれています。米国では1999年より運用されていますが、現在もアップデートが継続され、まだしばらく現役で運用される予定です。
このキットは2003年に発売されたものですが、発売当時購入してから今回の作成まで、ずっと保管していたものです。今回は、模型工作のリハビリも進んだので、少し追加工作や新しい試みを試してみました。
シートは少しディティールがさびしい感じがしたので、シートベルトやインジェクションレバー等のモールドを追加してみました。左がオリジナルで、右が追加工作したものです。
計器パネルも一面平らなので、プラ板を張り合わせて立体にしました。
後部座席の後方もモールドを追加してみました。キットのオリジナルよりだいぶ情報量が増えたと思います。
計器やスイッチはデカールをそのまま切り貼りしています。
だいぶ見栄えが良くなったと思います。
このキットに限らないのですが、F/A-18キットのエアインテーク周りはパーツの合いがあまり良くないのが多いと思います。実機も複雑なラインで造形されており、プラモデルのパーツ分割もかなり複雑にならざるを得ないのが原因だと思います。工作には、かなりパテ埋めが必要でした。
主翼の付け根の裏にも大きな段差ができてしまいます。十分に仮組みをしておけばもう少し段差を抑えることができたかもしれませんが、このままにしました。
F/A-18のような空母艦載機は、海上で運用されれ塗装が劣化するためだと思われますが、塗装のレタッチ跡による、塗装ムラが目立ちます。今回は、このような「ムラムラ」な塗装のテクニックをYouTubeの動画で見つけたので、真似してみたいと思います。
こんな感じで、ブラックサーフェイサーをベースにフラットホワイトでランダムに、まだら模様を書き込んで行きます。パネルラインは避けて書き込みます。
まだら模様が消えない程度に、機体色を塗っていきます。微妙な塗装ムラが出せます。
1/72スケールでは、まだらが少し大きかった気がします。
の、ようなステンシルを使う方法もあるようですので、いずれ試してみようと思います。
ウォッシングと、スミ入れ後に、軽くオイル汚れを書き込んでみました。
主脚も、もう少しディティールがほしい感じがします。実機同様な細かなパイプ配管を追加工作する方も多いのですが、完成を優先させることにします。(^^;
このキットも購入してから15年以上放置していたためか、デカールがもろくなっていました。作業中にデカールが割れるため、なにか対策方法はないか?とネットで調べたところ、デカールを事前にクリア塗料でコートしておく方法が紹介されていました。試したところ、多少割れますが、だいぶ改善されたようです。
増加燃料タンクとパイロン、ミサイルを装備しました。燃料タンクなど、前方がすこし外側に広がってしまうので修正しようと思ったのですが、実機もこのようになっているようです。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)には、偏光シールを張ってみました。この偏光シールは実機同様に、見る角度によってグリーンやマゼンタに見えます。
塗装では不可能な表現も、このようなマテリアルで可能になりました。ミリタリー物によく見られる、コーティングされたガラス部分の表現に使えそうです。
コメント
[…] 手動式模型工作にハセガワ 1/72 アメリカ海軍 F/A-18F スーパーホーネットを投稿しました。 […]